『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 (Blu-ray Disc)』
早速、借りてきました。

実は1作目は映画館で見たんですよ。
で、映像はともかく内容的にがっかりして、次はレンタルでいいやと。

ただこの作品、映像はwataですから素晴しいに決まってますんで、
DVDもあったんだけど、この映画はBRDで見なきゃと。

映像は期待に違わず素晴しかったですねぇ。

デジタル作品なのに、わざとフィルムグレインがかかってて
「これぞ映画」って気分になります。

しかも、そのグレインが暗いシーンだと重い空気を象徴しているかのような
荒い感じになって、雰囲気は最高です。

音は残念ながらホームシアターシステムを持ってないので、
どれほどのものかは解らなかったのですが、映像はいいですよ。

戦闘シーンなど、かなり動きの速いシーンもあるんですが、
DVDみたいにブロックノイズが出る事もなく、とても見やすかった。

戦闘シーンをはじめとしてとにかく迫力満点すごい臨場感ですよ。

内容は、前作と比べてちゃんと戦いを描いていたのは○。
なにしろ、前作では最後に全員生き返っちゃうんですからねぇ。
命の重みもなんにもなかった。

ただ、子供向け映画でここまで殺伐としていいのかどうかは?

あと、どうにも納得できないのが子供たちの描き方ですね。
長兄のピーターがあまりにも子供っぽい。
伝説があろうがなかろうが、あれでは人はついていかない。
ましてや、カスピアンと責任のなすり付け合いなんて論外でしょ。
カスピアン自身も責任を感じていないしねぇ。

今作では、次男のエドマンドの方がよっぽど大人でした。

あと、あんまりにもアスランにたよりすぎでしょう。
あんな最後はないわな。それまでの2時間はなんだったんだって感じ。

映像が素晴しいだけに、どうにもスッキリしませんね。

ファンタジーであってもそこまでご都合主義はどうかと言う気になりますね。
実際の怪物はほとんど出さずにみごとにファンタジーを描ききった
『テラビシアにかける橋』を見ているだけに、残念です。

『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 (Blu-ray Disc)』
映像を見るという一点でBRDでの鑑賞をお勧めします。