バットマンの最新作「ダークナイト」を公開日当日見てきました。
いやぁ、ものすごいスケールの作品でした。


なかでもジョーカー役のヒース・レジャーの怪演は素晴らしかった。
狂気の恐怖とでも言うのでしょうか?


他人だけでなく自分の命も重視しない、慢性的自殺者とでもいえる行動。
全く予測ができないだけにとてつもなく恐ろしい。


ノーラン監督のバットマンはリアルだと言われますが、
実際にはツッコミどころは沢山あります。


にも関わらずそんなことは気にならないくらいの迫力で、
見るものを恐怖に引きずり込みます。


暴力や死がリアルに描かれているからかもしれません。


さらに一人ひとりの登場人物の心の揺れが丁寧に描かれているからこそ
高潔な信念がより高潔に、激情に駆られて悪に落ちる正義、
そういったものがリアルに感じられるのでしょう。


そのあたりの描写が単なる勧善懲悪のヒーローものとは
一線を画した映画になっているのでしょう。


なんどもどんでん返しがある2時間半は、
見終わった後に疲労感が残るくらい中身の濃い映画でした。