目方検視郎の死に様(その0)。 | アンダンテでゆこう。

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2008年12月22日(月)【大安】晴れのち曇り。

12時55分。メタボ脂肪犯の目方検視郎は体重刑に処された。
言い換えるならばそれは体重計に乗った…という事である。
服装、眼鏡のみ。
眼鏡の重さは定かではないが、服装はそれのみであるから
かなり正しい測定ではないかと思われる。

95キロ。

目方検視郎は出生当時3000キログラムであるから
31,66666…倍とオーメン並に6を続ける位
成長した悪魔…という事になる。

彼の生まれた年は東京オリンピックの年…。
従ってこの体重の増加傾向は
正に日本の経済と文化の発展の象徴
と見てとる事が出来よう。

空き巣が入った後の様に荒れた彼の部屋の
《資料》と称された山積みされた書籍の中に
刑事・森側(モリソバ)は一冊の本を見つけた。
そして森側は彼の吐いたあるセリフを思い出した。
「岡田よ。俺をだますなよ…。」

目方検視郎はダイエットの能力がないワケではない。
何度もダイエットを決行しそれ相応の結果を出して来た。
1年と4ヶ月も前の事だからあまり参考にもならないが
彼の最高体重は100キロ。その頃よりは5キロ落ちている。
だが目方検視郎のおそろしさは
実はこのダイエット能力を全て否定して余りある程
リバウンドの天才!!という事にある。

刑事森側は考える。

おそらく…目方検視郎は藁をも掴む想いで
この岡田斗司夫という人が書いた
『いつまでもデブと思うなよ』
という書籍を手にしたのではあるまいか。

そして刑事森側はあることわざを思い出した。

「溺れる者は藁を掴んでも溺れる。」

この物語は戦いの記録である。

それは刑事森側と目方検視郎の
ヘルシーと美味しいの
筋肉と贅肉の
酒と甘いものの
薬と養命酒の
巨人と阪神の
サンデーとマガジンの
ゴジラとガメラの
美と食欲の
日々の健康と一時の満足の

矛と盾にも似た関係の
ネバーエンディングストーリーなのだ。

             (続く…かな?)

追記)
刑事森側の手帳から

12月22日 目方検視郎の食したもの

朝、8時半ごろ 餅3枚。牛乳。謎の野菜汁。

昼12時半ごろ 
   味噌汁のお椀でうどん一杯。とうどん汁おかわり。牛乳。