●幼稚園教諭の仕事の中で

実際に使っていた方法をそのまま教えます!^^

 

子どもの喧嘩で、怒りたくない

 

兄弟喧嘩、友達との喧嘩

 

家事に仕事に忙しいママにとっては

その声が聞こえてくると

「ムキーーーー!!」と、

爆発しそうになるでしょう

 

思わず第一声から叱ってしまいます。

 

カッとなってそうしてしまうのは

悪いことではありませんよ。

人間として自然なことです。^^

 

 

しかし、

大きな声で叱って、ただその場を鎮めても

それはその瞬間を鎮めただけに過ぎず、

どうせまた明日になれば

同じことが起こるかもしれません。

 


これはママにとっても不都合。

連日イライラが続いてしまうことになるだけ。

 

 

ママの心の安寧のためにも

子ども同士の喧嘩のときには

言葉を選んで言葉掛けをするほうが

後々の効率がよいです!

 


そしてそれが子どもの成長に繋がるならラッキー

一石二鳥です。


 

そのポイントは2つですよ^^

 

 

理由を子どもの口で言わせる「どうしたの?」

 

絶対的に必要な言葉

「どうしたの?」

 

これは絶対掛けて欲しい言葉です。

 

☝️もし喧嘩の様子を始まりから見ていて

どうして片方が怒って片方が泣いているか

知っていても、ですよ!^^

 

 

まず興奮してしまっている

子どもたちの気持ちを

落ち着かせることを考えましょう。

 

そして

【トラブルの理由を子ども自身に話させること】

に、実は意味があります。

 



 

「どうしたの?」と聞いてもらえることで、

自分の気持ちや、怒っている理由、

または手を出してしまった理由などを

子どもたちは"主張"することができます。

 

 

 

幼稚園教諭をしていたとき、

私はあえて、

「相手に何かしてしまった側」の子から

先に聞いていました。

 

もちろんこれにも意図があります。







(例)

AくんがBくんの持っていたおもちゃを

取って、叩いてしまった。

そしてBくんは泣いてしまった。

と、します。

 


第一印象として、取って叩いたAくんが悪い。

泣いてるBくんがかわいそう、と

思ってしまうところですね。

 

 

しかしここで真っ先に

泣いているBくんの方に寄り添うと、

Aくん目線からしたら

大人がBくんだけの味方になったように見え、

余計に興奮したり、パニックになってしまいます。

 

 

※泣かせてしまった側の子は大抵、

「自分が行いのせいで泣いちゃった」

ということは分かっています。

 


「ママ・先生に怒られる!」と思い焦ります。

 

 

きっと今すぐに弁解したくてたまらない

気持ちになってしまうでしょう。

 

 

トラブルの仲裁に入るときは

大人はあくまで平等な位置に。

 


 

私があえて「何かしてしまった側」の子から

先に話をきくようにしている

というのには、

双方から自分なりの主張を聞くことで、

無条件に弱そうなほうの味方にならない

大人の姿を見せる という意図があります。


 

 

「Aくんが叩いたからでしょ」と

言いたい気持ちを抑えて

「どうしたの?」「なにがあったの?」

と、あえて知らないフリをして聞きましょう。

 

 

 

 

大人が見えていなかった、子どもなりの理由

 

 

幼い子どもの喧嘩にも、必ず理由があります。

 


・Aくんの言い分の仮定


A「Bくんが先に取ったから取り返したかった」

 「貸してっていったのに貸してくれなかったから

  叩いちゃった」

 「自分も早くそのおもちゃを使いたかった」

 


あくまで仮定ですが、こんな理由を聞いたとすると

Aくんだけに原因があったとは思わないですよね。

 




もちろん最終的に

「無理矢理取るのはよくない」

「叩くのはよくない」ということも教えるのですが、

まずは子どもの口から理由を聞き出し

受け止めてあげましょう。

 

 

子どもの話す理由ですから

うやむやな言葉や内容かもしれませんが、

とにかくここでは認めてあげます!

 


 

「Aくんも取られたのがイヤだったんだね」

「貸してほしくて叩いちゃったんだね」

「早く使いたかったんだね」

 

と、オウム返しで繰り返して言ってあげてください。

 

そして「わかったよ。」と。

 

 

指導をするのはその後です。

 

 




 

自分の言い分を主張できたことで

この時点でAくんは少し落ち着きを

取り戻しているはず。

 


もちろんBくんの方にも

「どうしたの?」と聞き、

自分の口から説明してもらってくださいね。

 

 

 

対応→代弁・提案・演技

 

Aくんには

「貸してもらえなくて悔しかったけど

 叩かれたBくんは痛かったみたいだよ」

「急に取られて悲しかったみたいだよ」と、

Bくんの気持ちを、

言葉を足して代弁してあげましょう。

 



Bくんにも

「Aくんもこのおもちゃが早く使いたかったんだって」

「貸してって言ったけど

 貸してもらえなかったのがイヤで

 叩いちゃったんだって」

と、Aくんの気持ちを代弁しましょう。

 

 

 

年齢にもよりますが、

2・3歳の子どもだったら

「使い終わったらAくんのところに

 持って行ってあげてね」

「持ってきてくれるまで

 違うおもちゃで遊んで待っていようか」

と、双方に具体的な解決案を出してあげると良いでしょう。

 

 

 

ですが4・5歳くらいまで大きくなると

子どもから「じゃあこうする」

「こうすればいいと思う」と、

子どもなりに考えて提案が出てきて欲しいものです。

 



そんなときは、

「2人とも使いたいけど

 おもちゃは1つしかないよね、、。

 どうしよっか、、、」と、あえて大人も

解決策が分からないフリをしてみてください。

 

 


大人が考えてこんでいる姿や

答えが分かっていない姿を見ると

子どもは自然と一緒に考えようと

してくれるものです。



なのでここはあえての演技で^^

 

 


 

年齢に合った対応をしたり

自分で考えさせることを繰り返すことで、

その後は自分たちで折り合いをつけたり

解決しようとする姿に変わってきます。

 

 




「繰り返すのが大変そう・・・!!」

 

 


そうですよね。



昨日今日でコロッと姿が激変するものではないので

しばしの間、ママ・先生たちには

この仲裁の仕方を繰り返すことは

仕事・家事疲れの最中でしんどいかもしれませんが、



必ず子どもたちは変わります。

 




私は幼稚園では子どもたちにずっと

この方法で接していました。

 


そして変わっていく姿を実際に見てきました。


 





また、

幼いときに経験した

自分で考えたり折り合いをつけたりする体験

人格形成の基盤となり

将来的な成長にかかわります。

 


 

結果的に、大きくなったときに

ママが楽になりますよ^^

 

 



 

★おまけ★「自己肯定感」

 

子どもが「自分でできた!」という達成感を

味わうことができ、

それは自己肯定感の高まりに繋がります。

 

 

無理矢理どこかを褒めるではなく、

ただただ主張していることをオウム返しで

繰り返してあげたり、

「なるほど」「わかったよ」と言ってあげるだけで

子どもは「聞いてもらえた」「受け止めてもらえた」

と思えるので、

是非子育てや保育に取り入れてみては

いかがでしょうか?^^

 




*みっこ*