個人事業主や起業家の思いをカタチに うさくま堂デザイン竹村由佳です。

【桑沢デザイン研究所で学んだこと】
私の母校の話です。
ブログを始めた時に書いたネタをベースに書き直しています。

時折、卒業生の活躍を目にすると嬉しくなりますし、私自身も頑張ろうと思えます。Facebookでは同級生とも繋がっており、様子がわかるとうれしいです。


専門学校桑沢デザイン研究所

この学校の伝統的な課題に「ハンドスカルプチャー」というものがあります。
「すがちゃん」こと須賀攸一先生。

どんなものかと言いますと…

・ひたすら硬い木を削っていく
・手にしっくりなじむ形を削り出していく
・何度となく確認し、先生にダメ出しを食らう
・何度も何度も何度も何度も繰り返して・・・やっとOKもらう
・すべすべになるようヤスリで磨き上げる
・最後はワックスで仕上げて完成

そうすると…こんなものが出来上がります。

ハンドスカルプチャー


入学後、須賀先生の基礎構成(立体)の授業で行われますが、ずっと前の先輩たちから続いており、須賀先生が退職されたあとも続いているそうです。

これが…学生泣かせの課題、ある意味最初の試練かもしれません。

正直な話、直接この課題が何かデザインに直結するものだとは思えず。全く実践的ではなく何の役に立つのか、当時の私には全くもって謎でした。

せいぜい徹夜に耐えられる根性と忍耐と体力(苦笑)


卒業後、ちょうどグラフィック分野ならば写植からDTP(パソコンでの作業)へ移行し、慌ただしくMacの使い方を覚え、気がつけば20年近く経過しました。



すっかり思い出すこともなくなったこの課題を、ふとしたことで思い出しました。

何度も何度もダメ出しされ、繰り返し課題である「心地よい形状」を追求することで、与えられた課題はクライアントからの要求に対して、粘り強く向き合い検証を重ね、ベストなものを生み出そうとする力を養っていたことに、恥ずかしながら気がついたのはごく最近です。

須賀先生が亡くなられて、もうすぐ5年たちますね。

桑沢や須賀先生が期待するようなデザイナーとは程遠いかもしれません。だけど、どれだけクライアントの要求を組み上げるか、カタチにするかを考えられるようになったので、草葉の陰で笑ってくれていると信じています。



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