私は長い間、小さな真っ暗な部屋でずっとずっとひとりぼっちでした。

その部屋には小さな窓があって、外の様子も見れるけど、いつも遮光カーテンが閉まっていて部屋に光は一切入らない状態。

部屋の外に出るドアもあるけど、ずっとずっと内側から鍵をかけていて、部屋の外には一歩も出ず、ひたすら引きこもっていた。

私がどんなに泣き叫んでも、どんなに大きな声で喚いても、暴れても、誰もその部屋には近ずきませんでした。

ずっとずっと孤独でした。どんなにお腹が空いていても、どんなに喉が乾いていても、誰もご飯もお水も持ってきてはくれないし、食べたくもなかった。いっそこのまま死んじゃえば良いって思ってた。

死んだ様にただただ息だけをして、ベッドに横たわり、そのうちに私は自力で立つ事もできず、力を失い、、

瀕死のまま、時間だけがただただ過ぎていった。


そんな状態にも関わらずが頭だけはずっと起きていた。


あーでもない、こーでもないと想像したり、おかしな思考ばかりを巡らせていた。


想像するのは自由だし、何を思ってもどうせそんなの夢の中のおとぎ話。リアルにそんな事おこるわけないと分かっていた。

なのに夢だけは沢山見ていたんだ。




この部屋の外に出れば、そこには暖かい大きな家があって、家の中には何でも不自由なく生活できる全てがあって。美味しい食事やウォーターサーバーまであった。この小さな暗い部屋よりも、はるかに居心地の良い大きな家なのに私はこの部屋から絶対に出たくなかった。





だって大嫌いなアイツがそこにはいつもいるから。






この小さな暗い部屋の外には絶対に死んでも出たくないと思っていたし、


アイツに会うぐらいなら死んだほうがマシ、、



死ぬまでここから出ない!と決めて内鍵を頑丈にかけていた。







アイツが絶対にこの部屋の中へ入ってこられない様に。







いつもアイツに怯えていた。殺してやりたいとも思った。憎くて憎くて仕方なかった。