その間、手術を行う予定でしたが、入院している間に完全流産。涙が止まりませんでした。
その一方で、初めての妊娠だったので、何も知識はなかった私。
「私が悪かったのだろうか‥」
「もっとできたことがあったのではないか‥」
と、自分を責める日々でした。
病院の窓をのぞいては、そこから落ちる自分を想像し、
「こんな思いをするなら、あの時、死んでしまえば良かったのに‥」
そんなことばかり考えていました。
周りの病室には、赤ちゃんを産んだ幸せそうなママたちに、元気な産声‥
「なぜ私はママになれなかったのだろう」
自分がとてもみじめな気がしました。
退院後、しばらく自宅療養し、仕事復帰をしましたが、赤ちゃんを見るたびに、胸が引き裂かれるような気持ちになっていました。
もともと子ども好きな私たちだったので、そんな気持ちになる自分が、とても悪い人間になってしまったような気がしました。
周りからは、
「また、すぐに赤ちゃんできるよ」
「流産はよくあることだよ。勉強不足」
「落ち込んでたら、ママになれないよ」
「あなたよりも辛い体験をした人がいる」
励ますための言葉だとは分かっていましたが、その時の私には、とてもとても辛い気持ちになりました。
時間が経てば経つほど、周りは忘れていきます。
でも、私は辛さが増すばかり。
妊活を始めても、なかなか授からないことで、さらに追い込まれました。
誰もわかってくれない
誰も助けてくれない
私のところに赤ちゃんは戻ってくれない
そんな言葉で頭がいっぱいでした。
そんな時であったのがこの本。
たまたま書店で出会った本です。
私の気持ちが、180度変わった一冊でした。
「赤ちゃんにも意思がある。赤ちゃんはママが大好き。ママのために、自ら流産を選ぶ子もいる」
私の命を助けるために、流れてくれたんだと確信しました。
赤ちゃんはママを選んできてくれるんだそうです。ママが悲しんでいると、赤ちゃんたちは空に戻れない。
「もう大丈夫だよ。また、戻ってきてね」