「おい!お前らどういうふうにオレのこと相手先に紹介したんだよ!」

そう言ってスコットは私の彼に殴らんばかりの勢いで掴みかかってきました。

私「ちょっと、お願いだから落ち着いて!」
スコット「オマエらぁぁッ!」

拳を握りしめてブルブル震えるスコット。彼は肩を掴まれて押された拍子でひっくり返りそうになっていました。

私「どういうこと?いきなり何?」

数日後、練習室でバッタリ会うなりいきなり私と彼を罵倒してきたスコット。一体何が起こってるのかわかりません。

私「とりあえず話聞くから最初から筋道立てて話して。何のことかさっぱりわからない」

スコット「・・・わかった」

そう言ってスコットは話し始めました。スコットが言うには、私たちがスコットを例の音楽事務所に紹介したのち、すぐにコンタクトがあってオファーがあったとのこと。でもその時に私たちが「スコットは高級志向であること、食事や対応には十分気をつけて欲しい」と言ったことまでマネージャーが本人にベラベラ喋ったのだそう。それでスコットは憤慨し、私たちに対して不信感を抱いてしまったと言うことらしい。

彼「いやスコット、オレらは悪気があって言ったわけじゃない。そもそも悪気なんかあったら紹介しないわけだし」
スコット「人を紹介するときに、ネガティブに捉えられるような情報を出すもんじゃない。お前らを見損なった」

スコットはそう吐き捨てるように言いました。