こんにちは、みとゆかです。

 

 

前回のメルマガで、我が師匠から出された宿題について書きました。

 

 

「自分にとって大切なボーカルの録音を2曲選んで、その理由を考える」

 

という宿題です。

 

 

1曲目については前回書いたので、今日は2曲目。

 

 

私が選んだのは、

 

ダイナ・ワシントン(Dinah Washington)

“Lover Come Back to Me”

 

クリフォード・ブラウン(Clifford Brown)との録音です。



 

この曲、もう何度聴いたかわかりません。

 

 

そして聴くたびに、やっぱりダイナ・ワシントンの魅力に気づきます。

 

 

まず、言葉がとてもクリア。

 

英語の一つひとつの言葉が、クリアに聞こえてくる。

 

何を歌っているのか、こちらが頑張って聞き取ろうとしなくても、言葉が入ってくる。

 

そして声が力強い。

 

堂々としていて、自信がある。

 

でも、ただパワフルに歌っているわけではなく、歌を通して物語が伝わってくる。

 

 

今回、宿題として改めてじっくり聴いていて、私が一番惹かれているのはここ。

 

ストーリーとグルーブが、きちんと共存している。

 

 

ジャズを歌っていると、スウィングしようとリズムに気を取られることがあります。

 

ただ私は、歌い手は歌のストーリーを伝えることが大切だと思っているので、そこはおろそかにしたくない。

 

一方で、ジャズなんだからスウィングも大事。

 

 

リズムに乗る。

バンドとの一体感を感じる。

そこから、グルーブが生まれる。

 

 

ダイナ・ワシントンを聴いていると、

 

グルーブとストーリーは共存できる

 

と再認識できます。

 

 

グルーブがあることで、ストーリーがさらに生きてくる。

 

 

ダイナはものすごくグルーブしている。

 

でも、言葉もクリア。

 

両方があるからこそ、歌がさらに磨かれる。

 

 

この演奏を聴いたあと、私の中に残った言葉が3つありました。

 

Adventure.

Courage.

Strength.

 

冒険。

勇気。

強さ。

 

 

なんだかダイナの歌を聴いていると、

 

「そんなに小さくまとまらなくていいんじゃない?」

 

と言われているような気がします。

 

 

もっとグルーブを信じていい。

 

もっと自分の声を信じていい。

 

そして、もっと思い切って物語を伝えていい。

 

 

もっとダイナミックに歌うぞー♪

 

 

 

 

 

 

みとゆか

 

 

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10月6日(火)高松 So Nice

10月8日(木)徳島 Goto’s Bar

10月12日(月・祝)東京 u-ma kagurazaka

10月16日(金)東京 B-flat Akasaka

12月4日(金) Pangea, NYC

 

 

こんにちは、みとゆかです。

 

 

一昨日は、ニューヨークで一日中ジャズを聴いていました。

 

 

まず向かったのは、マディソン・スクエア・パーク(Madison Square Park)で開催されたNomad Jazz Festival。



 

ジョージ・ケイブルス(George Cables)、ジャリール・ショウ(Jaleel Shaw)、カミーユ・サーマン(Camille Thurman)など、素晴らしいミュージシャンの演奏を聴くことができました。



 

ジョージ・ケイブルスは、現在81歳。ステージに上がるときには杖を使っていました。

 

 

けれど、ひとたびピアノの前に座ると、その指さばきはさすが。

 

 

若いミュージシャンのようなアグレッシブさとはまた違うのですが、速いパッセージの中にも美しいフレーズが次々と現れます。

 

 

長い年月、音楽と向き合ってきた人だからこそ出せる音があるんだな、と感じました。

 

 

そして、特に印象に残ったのがカミーユ・サーマン。



 

サックス奏者として素晴らしいのはもちろんですが、彼女は歌も歌います。

 

 

サックスはもちろん素晴らしいのですが、歌声も私好み。

 

 

何より、彼女がもともと持っている声質が好き💙

 

 

スキャットのフレージングも美しく、サックス奏者だからこその音の選び方。シンガーとしてとても刺激を受けました。

 

 

その後は、ミュージシャンの友人たちとバッテリー・パーク・シティ(Battery Park City)へ移動。

 

 

今度はエスペランサ・スポルディング(Esperanza Spalding)の野外コンサートです。



 


ところが、ものすごい人!

 

 

ステージの近くにはまったく行けず、私たちは遠く離れた芝生に座って、かすかに聞こえてくる音楽を楽しむことになりました(笑)。

 

 

でも、目の前には夕暮れのニューヨーク湾。

 

遠くには自由の女神。

 

そして、音楽仲間との会話。

 

 

日が沈んで、空の色が少しずつ変わっていくのを眺めながら、みんなで話したり、笑ったり。

 

 

これはこれで、とても贅沢な時間でした。



 

歌が上手くなるためには、もちろん練習が必要です。

 

発声練習もする。

曲も覚える。

リズムも勉強する。

 

でも、それと同じくらい大切なのが、

 

いい音楽をたくさん聴くこと。

 

それも、できれば生で。

 

音の強さ。

間の取り方。

フレージング。

ミュージシャン同士の会話。

ステージに立ったときの佇まい。

 

 

ライブに行くと、音源を聴いているだけではわからないことを、身体ごと感じることができます。

 

 

そして何より、

 

「私ももっと歌いたい」

 

と思わせてもらえる。

 

 

一昨日は、そんな一日でした。

 

 

ニューヨークの夏は、街のあちこちがステージになります。

 

 

素晴らしい音楽を聴いて、

仲間と笑って、

夕暮れの自由の女神を眺める。

 

 

やっぱり私は、音楽のある人生が好きなんだな。

 

 

そんなことを改めて感じた、夏の一日でした。

 

 

みとゆか

 

 

 

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12月4日(金) Pangea, NYC

 

こんにちは、みとゆかです。

 

 

シンガーとして、そして一人の音楽家として、

 

「どうしたら、もっと心に届く音楽を届けられるだろう」

と、いつも考えています。

 

 

幸いなことに、これまで素晴らしい恩師やメンターとの出会いに恵まれ、そのたびに新しい視点や学びをいただいてきました。

 

 

その一人が、世界で活躍するジャズシンガーであり、音楽教育にも携わっている私の恩師です。

 

 

ご縁があって、私は数年前から彼女に音楽を学ぶ機会をいただいています。そして来月、再びクラスを受ける予定です。

 

 

先日、その恩師から一つの宿題が出されました。

 

「今の自分にとって大切なボーカル作品を2曲選び、その作品がなぜ好きなのか、何に心を惹かれるのか。そして、その音楽を聴いたあと、自分の中に最後まで残るものは何なのかを書いてきてください」

 

 

一見シンプルな課題ですが、実際に取り組んでみると、とても奥が深いものでした。

 

 

「好きな曲」はたくさんありすぎて、選ぶだけでもひと苦労でした。

 

 

さらに、「なぜその曲が好きなのか」を言葉にすることも、思っていた以上に難しい作業でした。

 

 

考え抜いた末に、今回、私は次の2曲を選びました。

 

・Eva Cassidy ― Autumn Leaves
・Dinah Washington ― Lover Come Back to Me

 

 

この宿題を通して、自分がどのような歌に惹かれ、どのような歌を目指したいのかが、少しずつ見えてきました。

 

 

今日はまず、Eva Cassidyの「Autumn Leaves」について、私が感じたことを書いてみたいと思います。

 

 

私は、何度もこの演奏に戻ってきます。

 

 

Eva Cassidyは、卓越した音楽技術を持ったシンガーだと思っています。

 

 

一見すると、彼女の歌はとても柔らかく自然体で、まるで何の苦労もなく歌っているように聴こえます。

 

 

けれども、歌い手として耳を澄ませると、その一音一音に、高度な技術と緻密な音楽性が息づいていることが分かります。

 

 

私が特に惹かれるのは、彼女のフレージングです。

 

 

歌い出すタイミング、息の使い方、間の取り方、言葉の置き方。

 

 

そのすべてが緻密に考えられているようでいて、決して作為的には聴こえません。

 

 

彼女は、高い技術を誇示するのではなく、ごく自然に、まるで呼吸をするように使いこなしています。

 

 

だからこそ、歌詞や感情が無理なく聴き手の心へ届くのだと思います。

 

 

私がこの演奏から受け取るのは、

 

穏やかさ(Calm)
弱さを見せる勇気(Vulnerability)

そして、卓越した技術(Virtuosity)

 

です。

 

 

私が目指しているのは、人々の心に残り、感動を届けられる歌です。

 

 

そのために、私も技術を磨き続けていきたいと思います。

 

 

身につけた技術を前に押し出すのではなく、音楽や言葉を、より自然に、より深く、聴く人の心へ届けるために。

 

 

 

 

みとゆか

 

 

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