yukamaroのエンジョイアラフォーライフ♥

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日々の暮らしをていねいに。。

とうとう不惑を迎えました。yukamaroです。


そろそろ大人の女性らしいしなやかさを身につけていかなくては…と思い立ち、日々の暮らしをていねいに、「端正なひと」を目指し精進する日々です。


長らくお休みしていたブログも再開して、ずっと溜め込んでいたグルメレポや、めぐり合う素敵なコトを忘れてしまわないように、アップしていこうかな…と思っています。

Amebaでブログを始めよう!


久々にブログ再開を思い立ち、書きたいことがたくさんありすぎて、
何から書こうかと考えているうちにもう2ヶ月。

そのあいだに読んだ小説。
途中、何度も涙で詰まりながら、それでも一気に読了。
思いのほか、その余韻がなかなか消えなくて、
それを消化するために、まずはそれから書き始めようかと。。

『八日目の蝉』

以前からずっと読みたかった小説。

不倫の末、衝動的に不倫相手の子供を誘拐、
親子として過ごした3年半の逃亡生活、
その子供が大人になってからの葛藤、
二人の女性の目を通して描かれる
母性をテーマにした作品です。

映画にもドラマにもなっているのでご存知の方、多いですよね。

人間とは、女とは、かくも弱く、愚かで、力強く、愛おしいものか…
そう強く感じさせられた作品でした。

主人公の希和子・薫の中で芽生え育まれる母性、
二人の女性が母になっていく過程、それが大きなテーマ。

希和子・薫の目を通して見ているからか、
周りのひとたちはかなり、無責任だったり、身勝手だったり、
どこかしら欠けた部分があるように描かれています。
でも彼らそれぞれにも理想と現実の狭間で抱える葛藤があり、
それに抗えない弱さがある。
そんな人間たちにもシンパシーを感じざるを得なかったし、
そうした弱さがそこにあるからこそ、
母性という感覚・存在の強さを思い知らされました。

母性は母が子を思うというだけではなく、
周りのひとたちの弱さを知り、
それをも受け入れて包み込む強さをも与えるのだとも知りました。

そして、物語の中で描かれる小豆島の情景と穏やかな人々の営みが
なんとも美しく、あたたかく、やわらかく、
なつかしいい感覚を想い出させてくれました。

この物語を読みながら、
これまで私がかかわってきた多くの女性たちのことを思い出していました。

産みたくても叶わなかった母。
育てたくても叶わなかった母。
不妊治療に通い続けている友人。
シングルマザーで子供たちを立派に育てているひとたち。
最近母になった姿が、今までで一番美しく見えた先輩。
二度の人工妊娠中絶の後、輝かしいキャリアを潔く捨て
命の誕生にに立ち会う仕事を目指そうとしている女性。

そして、これまで、いろんなことに向き合ってこなかった私自身…。

わたしが女として生まれてきたこと、
これからも女として生きていくこと、
そのことに、じっくり向き合おう…と改めて強く思わせてくれました。

ぜひ、すべての女性に読んで欲しい、そう思う一冊です。

余談ですが…
映画版『八日目の蝉』。
大好きな永作博美が出ているのでいつか見なくてはと思っていたけれど、
意外にも小池栄子の演技をみんな大絶賛しているみたいですね、、
やっぱり映画⇒ドラマの順で見ることにします。。