漢字学習について(3)
【関連記事:漢字学習について(1)及び、漢字学習について(2)の続きです】
まず
見ただけで一発で覚えたり、書いたらすぐ覚えたりなんてできないし、そもそも漢字の概念がそもそも曖昧かも?
という場合ならば、「漢字は絵が元だ」から始まり「部首」を理解していく方が近道でしょう。小学校高学年以上で特に学力に問題がなければ、ある程度漢字の蓄積があるので『既に覚えいてるはずだけど曖昧なもの』を明確に分類(整理)する、という形です。
こうすることで、“ウかんむりとくさかんむりを間違える”ということ等をしにくくなります。
難しい漢字でも、元から覚えている部品の『組み合わせ』を覚えるだけなので、書いて覚える必要もありません。
ただ、画数が増えて複雑になってくると、ちょっと辛いかもしれません。これにはあとで触れます。
次に、
どうしても書かないと覚えられない人がいます。
これは、さらに二つに分かれます。
書く
という『行為によって』覚えている人と、手が『動作として』覚えている人です。
が、大半は前者であろうと推測します。
前者の場合――
書く時、まずお手本を見ます。
次に、正しい書き順で書きます。
手本を『見る』段階で大体の形・読みをインプットをし、書く段階でひとつひとつのカタチ、位置→部首、組み合わせ、を『見て』います。
そしてそれを脳にインプットしているのであり、手は『意識を集中させるためのツール』として働いているのだと思います。
こういう人は、『書くと覚える』ということが経験的にわかっているので、漢字を覚えるときも、地図を覚えるときも、英単語を覚えるときでも、勉強=書くになりがちです。
もちろん書くことのメリットは否定しません。
が、
「これって書いているんじゃなくて、実は見てるんじゃないか?」
「頭の中に、その“見たもの”が入れば、書く必要は本当は無いんじゃないか?」
「実際に書く必要のあることは、限られているんじゃないか?」
と、考えるわけです。
余談ですが、字が汚い人は、頭の中に『綺麗な字』がうまく入っていないことも原因の一つとしてあると思っています(私自身も含む)。
とくに何故か絵や習字が上手だったりして「器用な筈なのに……」という場合、必要性を感じないなどで綺麗に書く気がないか、
“字を字として認識する”能力が固定化されてしまい、
“字を映像として認識し、正確に書き写す”
ということが出来なくなってしまっているのではないでしょうか。
頭の中に綺麗な字、理想の字が映像として存在しないので、よく見慣れた自分の字を再現してしまうのだと思います。
私の場合“読み・書き間違えない”“速く書ける”さえクリアしていれば良しとしているので、子供っぽい字になってしまいます。これが少し恥ずかしいなーと思い、住所と名前はある程度綺麗な字を覚えている(書けるように練習した)のですが、他の字は目的意識が低いのか全く変わりません。うう。
話を戻すと、後者で覚えられる人(動作で覚える人)は、誰かに手を持ってもらって字を書いてもらい、その動きによって書かれたものを見ないでトレース出来る人です。
こういう人は、たとえ目が見えなくても漢字が覚えられるはずです。
「書かないと全く覚えられない代わりに、一度でも書けば覚えられる」というタイプが多いです。
つまり、あまり漢字学習に悩んだことのない、少数派です。
この能力のある人は『漢字は書かないとダメだ』と自覚していて、ある程度漢字ドリルや漢字テストを有効だと感じています。書けば覚えるので、書く機会さえあればオッケーなのですね。
こういう人は、残念ながらというか、「いいから書け!」という事になってしまいます。
そして、本人もそれが良ーく分かっていると思います。
最後に、見たままをカメラのように記憶する人です。
こういう人は逆に「細かく分解しよう」とすると、混乱してしまうかもしれません。文字を読む時だけ違う見方をしているなら別なのですが、この“カメラ機能”がついていると、
覚えている漢字は必ず正確に書けるけど、知らない漢字を推測できない
長い文章を読むのが辛い
ことがあるかもしれません。
一対一対応で覚えなければならないので、“どの漢字も見たことがあるようになる”必要がありますし、『漢字』と『映像』の区別がつきにくいので、学習に工夫が必要かもしれません。
こういう人は、漢字・読みが書かれたものを、ひたすら“見る”“言う”学習になります。
“見ながら音読”が、音=映像を結び付けることになるでしょう。
ポイントは、
他のものが目に入らないようにする(白い紙に1文字だけ)
ことです。熟語(2字~4字)も、出来れば別に見た方がいいです。
熟語を、完熟の熟と、国語の語~のようにバラバラに覚えるのではなく、『熟語』という画像を『じゅくご』と読む、と覚えるわけです。
【漢字学習について(4)に続きます】
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まず
見ただけで一発で覚えたり、書いたらすぐ覚えたりなんてできないし、そもそも漢字の概念がそもそも曖昧かも?
という場合ならば、「漢字は絵が元だ」から始まり「部首」を理解していく方が近道でしょう。小学校高学年以上で特に学力に問題がなければ、ある程度漢字の蓄積があるので『既に覚えいてるはずだけど曖昧なもの』を明確に分類(整理)する、という形です。
こうすることで、“ウかんむりとくさかんむりを間違える”ということ等をしにくくなります。
難しい漢字でも、元から覚えている部品の『組み合わせ』を覚えるだけなので、書いて覚える必要もありません。
ただ、画数が増えて複雑になってくると、ちょっと辛いかもしれません。これにはあとで触れます。
次に、
どうしても書かないと覚えられない人がいます。
これは、さらに二つに分かれます。
書く
という『行為によって』覚えている人と、手が『動作として』覚えている人です。
が、大半は前者であろうと推測します。
前者の場合――
書く時、まずお手本を見ます。
次に、正しい書き順で書きます。
手本を『見る』段階で大体の形・読みをインプットをし、書く段階でひとつひとつのカタチ、位置→部首、組み合わせ、を『見て』います。
そしてそれを脳にインプットしているのであり、手は『意識を集中させるためのツール』として働いているのだと思います。
こういう人は、『書くと覚える』ということが経験的にわかっているので、漢字を覚えるときも、地図を覚えるときも、英単語を覚えるときでも、勉強=書くになりがちです。
もちろん書くことのメリットは否定しません。
が、
「これって書いているんじゃなくて、実は見てるんじゃないか?」
「頭の中に、その“見たもの”が入れば、書く必要は本当は無いんじゃないか?」
「実際に書く必要のあることは、限られているんじゃないか?」
と、考えるわけです。
余談ですが、字が汚い人は、頭の中に『綺麗な字』がうまく入っていないことも原因の一つとしてあると思っています(私自身も含む)。
とくに何故か絵や習字が上手だったりして「器用な筈なのに……」という場合、必要性を感じないなどで綺麗に書く気がないか、
“字を字として認識する”能力が固定化されてしまい、
“字を映像として認識し、正確に書き写す”
ということが出来なくなってしまっているのではないでしょうか。
頭の中に綺麗な字、理想の字が映像として存在しないので、よく見慣れた自分の字を再現してしまうのだと思います。
私の場合“読み・書き間違えない”“速く書ける”さえクリアしていれば良しとしているので、子供っぽい字になってしまいます。これが少し恥ずかしいなーと思い、住所と名前はある程度綺麗な字を覚えている(書けるように練習した)のですが、他の字は目的意識が低いのか全く変わりません。うう。
話を戻すと、後者で覚えられる人(動作で覚える人)は、誰かに手を持ってもらって字を書いてもらい、その動きによって書かれたものを見ないでトレース出来る人です。
こういう人は、たとえ目が見えなくても漢字が覚えられるはずです。
「書かないと全く覚えられない代わりに、一度でも書けば覚えられる」というタイプが多いです。
つまり、あまり漢字学習に悩んだことのない、少数派です。
この能力のある人は『漢字は書かないとダメだ』と自覚していて、ある程度漢字ドリルや漢字テストを有効だと感じています。書けば覚えるので、書く機会さえあればオッケーなのですね。
こういう人は、残念ながらというか、「いいから書け!」という事になってしまいます。
そして、本人もそれが良ーく分かっていると思います。
最後に、見たままをカメラのように記憶する人です。
こういう人は逆に「細かく分解しよう」とすると、混乱してしまうかもしれません。文字を読む時だけ違う見方をしているなら別なのですが、この“カメラ機能”がついていると、
覚えている漢字は必ず正確に書けるけど、知らない漢字を推測できない
長い文章を読むのが辛い
ことがあるかもしれません。
一対一対応で覚えなければならないので、“どの漢字も見たことがあるようになる”必要がありますし、『漢字』と『映像』の区別がつきにくいので、学習に工夫が必要かもしれません。
こういう人は、漢字・読みが書かれたものを、ひたすら“見る”“言う”学習になります。
“見ながら音読”が、音=映像を結び付けることになるでしょう。
ポイントは、
他のものが目に入らないようにする(白い紙に1文字だけ)
ことです。熟語(2字~4字)も、出来れば別に見た方がいいです。
熟語を、完熟の熟と、国語の語~のようにバラバラに覚えるのではなく、『熟語』という画像を『じゅくご』と読む、と覚えるわけです。
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