へんないきもの | ゆる勉

へんないきもの

 私のことではないし、ましてあなたのことでもない。



 眠る前に一定時間読書をしないとスイッチが入らない(切れないというべきか)私としては、枕元にそれ専用の本棚があるぐらい“そのための”本を揃えている。
 以前はベッドの上に積んでいたが、一緒に寝る人に“頼むからやめてくれ”と言われたのと、当然のように雪崩が起きて痛い目に遭ったのでやめている。

 
 勉強用の本を置いていた頃もあるのだが、すぐ調べたくなってしまったり“勉強しなくちゃ!”と覚醒してしまうので駄目だった。こういう人は、暗記モノをベッドで読むのはやめたほうがいい。

 どうせ調べたくなるのなら、と広辞苑を置いてみたが……という話はオチが読めすぎるのでここまでにしよう。本というのは時として凶器である。


 そんなわけで、なるべくどうでもよく、面白く、何度でも読めてどこでも止められるものを置いている。いくら好きだからと言って、間違っても京極を置いてはいけない。
 中島らもの悩み相談室やビジネス・ナンセンス辞典、糸井×村上の夢で会いましょうあたりは長年トップの座を占めている。糸井重里や中島らもは偉大である。

 
 で、最近枕元にあるのがこの

 
 
 せいぞろい へんないきもの-世にも奇妙な生物グラフィティ/早川いくを

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 である。
 表紙からしてとんでもないが、どうやら全て実在するようだ。裏表紙に乗っている目から血ビームを出すトカゲが素晴らしい。
 勝った方が父に、負けた方が母に、というヒラムシにはイケナイ想像をしそうになる。
 こんな知識を仕入れたところで、“お前なんてボネリムシのオスみたいなもんなんだよ!この20万分の1が!”という謎の喧嘩台詞にしかならないが、メスの子宮の中で生涯を過ごすオスというのはむしろ幸せな一生のような気もしなくもない。


 こんなもんを読みながら寝て、悪い夢を見そうだがいまのところそういう事はない。