保育園や幼稚園で集団生活をする中で、お友だちとの関わりがたくさんあります。そんな関わりの中で「なんでそんな意地悪するの?」と子どもに言いたくなる時、ありませんか?
子どもの意地悪とは、お友だちのおもちゃを取ってしまったり、言われたら嫌なことを言ってしまったり。
そもそも意地悪ってなんでしょうか?辞書によると、「わざと人を困らせたり、つらく当たったりすること。」
言葉の意味をよくよく読んでみると、子どもたちは本当に意地悪をしているのか疑問に思います。子どもはわざと人を困らせようとしているのでしょうか?
私は違うと思います。
子どもはただただ、本能のまま行動しているだけなんです。
「このおもちゃが欲しい!」と思ったら取ってしまうし、「自分がこうしたい!」と感じたら、大人のように相手に配慮なんてせずに言葉にしてしまいます。
でもそれは子どもらしい姿だと思いませんか?自分の思うままに、本能のままに行動するのが子どもだと思います。
だから大人の常識や善悪を子どもに当てはめて、「この子は意地悪だ」なんて決めつけるのは違うと思います。
だからと言って、子どもの本能のままに行動させていると、今度は本当に「意地悪な子」になってしまいます。
そこで、大人の役割は「子どもに善悪を教える」ということです。
人が使っているものは取ってはいけない、自分が言われたら嫌なことは言わない。当たり前のことですが、子どもにはまだそういった、大人にとっての常識や善悪は理解できないのです。
自分が同じことをされたり、言われたりすることで初めて、相手の気持ちを理解できるようになるのではないでしょうか。
だからお友だちとたくさん関わる経験をする中で、大人が善悪の判断をして、教えてあげる必要があるのです。そうすることで、人としての心が育っていくのだと思います。
決して、「意地悪な行為」と考えるのではなく、「まだ善悪の判断がついていないんだ」と考えてあげてください。
私は生まれもって意地悪な子なんていないと信じています。大人が、良いことと悪いことを教えてあげていないだけなのだと思っています。
天ぷら