42歳!体外受精3度失敗からの自然妊娠

42歳!体外受精3度失敗からの自然妊娠

崖っぷち、マル高での妊娠ライフ。

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帝王切開を言い渡された健診 - つまり、出産前最後の健診の時ですが、その際に担当の先生から帝王切開がどんなふうに進むか、簡単にお話しを聞いていました。

 

恥骨の上あたりを横に切りますよ、

 

もう一人の先生が胃のあたりを押して赤ちゃんをツルッと出しますよ、

 

赤ちゃんを出すまではほんの10分くらいですぐに終わりますよ、

 

その後に傷を縫うのに30分くらいかかりますよ

 

と。

 

赤ちゃんを出すまではほんの10分、と聞いていましたが、実際はあまり時間の感覚はなく、むしろ10分なんてかからず数分だったのでは?と今にしては思います。

 

あっという間に麻酔科の先生に

「今から少しお腹が押されますよ。」

 

と言われ、いよいよ赤ちゃんを出すんだ!と思ったら、麻酔科の先生や助産師さんたちが

 

「あら!スムーズ!」と言い

 

当の私はお腹が押される感覚など一つも感じず、

 

ぽっかーーーん

 

としている間に・・・

 

ぎやーーーーー!

おんぎゃー!ぎゃーー!

 

という爆音?(笑)が響き渡りました。

爆音っていうか産声ですよね(笑)

でも爆音と言いたくなるくらい、とてもとても大きな、元気いっぱいの声でした。

 

そしてその爆音の合間から

 

あ、おしっこしちゃった

 

というスタッフの皆さんの声が(笑)

 

それにしても本当に大きな大きな、産声。

すごく泣いてますね、というと、麻酔科の先生が

 

「たくさん泣くと肺が活性化するのですごくいいんですよ」

とのこと。

 

そして麻酔科の先生が

「自然妊娠だったんですね。よかったね。」とおっしゃってくれたので

 

「不妊治療もしていたのですがなかなか授からず、あきらめたところで妊娠したんです。」

というと、

 

「そうか、じゃあこの子が『まだ僕がいるよ!』と言ってきてくれたんだね」

と。

 

なんだかその言葉を聞いたら、本当にこの子が愛おしくて、尊くて、自然と涙が出ました。

オペ室まではストレッチャーに乗せられた状態で天井しか見えてなかったので、周りの景色はあまりよくわかりませんでしたが、エレベーターで下に向かっている途中の階から執刀医の先生と麻酔の先生が乗り込んできました。執刀医の先生はすでに帽子を装着して

 

「もう戦闘態勢ですよ!」

 

とおっしゃっていました。

 

オペ室の手間のあたりで一度ストレッチャーが止まり、先生方や助産師さんが申し送りをしていました。そこで私も帽子をかぶり、再度ストレッチャーが動きだし、間もなくオペ室に入りました。

 

テレビの医療ドラマで見るようなライトの下を通った時くらいから本格的に緊張が高まり、さすがにこの時は震えました・・・ガーン 気温の低い日のプールに入ったときのように、歯がガチガチ言うくらい震えたのを覚えています。

 

ストレッチャーから手術台に移動し、背中に麻酔を打つ時がきました。

 

とてもやさしい麻酔科の女医さんに

 

「お腹が大きくて大変だと思いますが、頭を思い切りお腹の方に近づけるようにして体を丸くし、背中を私のほうにつきだしてくださいね。怖いと思いますが、しっかり背中を突き出してもらえれば処置の時間が短くてすむかもしれません。」

 

と言われ、実際背中に鍼を刺すとか猛烈に怖いけど、怖かろうが怖くなかろうが麻酔を打たないことには産めないわけだし、産まないわけにはいかないのだからともはややけくそに近い状態で背中を丸めました。

 

背中に麻酔をするにあたり、また、「麻酔の麻酔」みたいな注射を最初にうち、その後脊椎麻酔、硬膜外麻酔をしました。あまり覚えていませんが、何度か押されるような感覚があったように思います。背中に針を刺すのでそりゃあ痛いことは痛かったですが、叫んだりするほどでは全くなく、十分耐えられる痛みでした。この時点で硬膜外麻酔の管も留置していたと思います。

 

麻酔の処置が済むと再度仰向けになり、いよいよ手術に向けての麻酔の効き具合を確認する段階に入りました。下半身の方から先生が何度か何かを当てて、感覚があるかどうかを確認し、胸の下あたりまで麻酔が効いていることを確認。

 

そして執刀医の先生が「これより帝王切開を始めます」的なことをもっと専門用語をいろいろ交えた難しい形で(笑)宣言し、ついに手術開始となりました。

この日はもう、絶飲、絶食。

ただただ、ベッドに横たわり、指示される通りにするのみでした。

 

とりあえずNST上では赤ちゃんは元気とのことで一安心。

・・・だったのですが、助産師さんに「出た羊水は透明でしたよね?」と聞かれ

 

「いえ、一部緑でした。トイレに捨ててある産褥バッドに緑の羊水がついていると思います。」

 

と答えると、助産師さんの顔色が少し変わり、トイレの産褥パッドを確認。

 

「確かに緑ですね・・・これ、赤ちゃんがお腹の中でうんちをしてしまっているかもしれません。その場合、赤ちゃんの感染症などリスクがあるので、手術が早まるかもしれません。またわかったらお伝えしますね。」とのこと。

 

その後、担当の先生もいらして

 

「緑の羊水が出ていて、羊水混濁の可能性があります。赤ちゃんを取り出したら、異物の除去など念入りの対応するようになりますからね。」

 

と説明されました。

 

そういった状況について夫にLINEすると、夫も不安になってしまったようで、いろいろネットで調べていたようです。当の私はあまりそこまで気が回らず、ただただ手術への不安と戦っている状態でした。

 

結局、午後に予定されていた手術は10時半に前倒し。準備が一気に進んでいきます。

麻酔科の先生が来て、その日の麻酔について説明をしてくださり、また左手に点滴の太い針を刺していかれました。(これ、痛かった・・・太い針を刺す前に、痛み止めの麻酔を打ってくれましたが、それ自体が痛かった。)

 

また、術後は自力でトイレができないので、尿の管を看護師さんが入れてくださいましたが、これも痛かった・・・通常はどうやら手術の麻酔をしてから入れるんじゃなかったけ?と思ったのですが、麻酔も何もなくブスッと管を入れていかれました。何を隠そう、これが今回の帝王切開の手術で一番厄介なものになっていくのですが(笑)←大したことじゃないのですが、ぶっちゃけ私にとってはこの尿の管が一番つらかった。

 

看護師さんや助産師さんが入れ代わり立ち代わり部屋にやってきて、あれよあれよと準備が進み、いよいよ10時過ぎ、ストレッチャーが運び込まれてオペ室へ移動、となりました。