↑能舞台の見える「金田中」さん和室

 

 

 

 

 

ごきげんよう!森澤勇司です!

 

今回は
「目的の先にある物」をテーマにお届けします。

お仕事のヒントになれば幸いです。

 

今回は世阿弥先生の言葉そのままを味わいつつ

業界の繁栄、廃れについて深掘りしていきます。

 

 

押さえておきたい4つのキーワード

古典の言葉はかなり広く深い意味がありますが

まずは入り口として4つの言葉を押さえていきましょう!

 

 

寿福(じゅふく)→利益

 

寿福というのは会社で言えば利益

お金といってもいいと思います。

 

増長はみてのとおりなが~く増えていくことです。

 

 

嗜み→事業

これも今回は超訳です。

 

「事業」と割り切って

まずは入口から進んでいきます。

深い意味は最後に記載します。

 

世間の理→短期的流行

 

流行も一時的と思いますが

流行とは広まること

ここでは短期的な流行

「今年のはやり」

くらいにとらえていきましょう。

 

道→経営理念

今では茶道、柔道、剣道など

明治以後「道」がつく事柄が増えました。

 

これも哲学的に深くなると

意味が広がりますから

「経営理念」と置き換えて

まずは読んでいきましょう。

 

 

廃る業界の考え方

 

この寿福増長の嗜みと申せばとて

ひたすら

世間の理にかかりて

もし

欲心に住せば

これ第一、道の廃るべき因縁なり。

 

 

まず原文!

 

うわッ古典!!

 

とはいっても

そんなに難しい単語はありません。

 

キーワードに置き換えてみると

 

 

利益増加の事業といっても

ひたすら

今年のはやりを追いかけ

もし

受け狙いだけになれば

これが、経営理念が廃れる因縁になる。

 

 

他の言葉にも置き換えられます。

 

 

ファン増加の行為といっても

ひたすら

今のはやりを追いかけ

もし

受け狙いだけになれば

これが人徳を疑われる因縁になる。

 

 

流行語で気を引こうとしたら

ドン引きされる。

 

 

また、家庭でしたら

 

家族に好かれる食事といっても

ひたすら

今のはやりを追いかけ

もし

はやりのお菓子ばかり食べさせれば

これが、健康が廃れる因縁になる。

 

 

 

ちょっと今廃れ気味と思ったら

下記の公式に

当てはめてみるといいと思います。

 

 

 

この「利益」を増やす「取組み」とは

ひたすら

今のはやりを追いかけ

もし

受け狙いだけになれば

これが「目的」がダメになる因縁なり。

 

短期と長期の矛盾は

昔からの課題なんですね。

 

目的は何かを言語化すること

道のための嗜みには

寿福増長あるべし。

 

寿福の為の嗜みには

道まさに廃るべし

 

 

 

経営理念の為の事業には

利益増大がある。

 

利益の為の事業には

経営理念が廃ってしまう。

 

 

 

そんなこといても

時々のはやりってある物ですよ。

 

そうキレイ事、机上論には生きられません。

 

グレーゾーンあってこそ

今を生きる力強さだと

言う意見もあっていいと思います。

 

理念に生きる繁栄の世界

道廃らば、寿福おのずから滅すべし。

正直円明にして、世上万徳の妙花を開く

因縁なりと嗜むべし。

 

経営理念が無くなれば、

利益は自然に減っていく

 

正直に公開して、

世上万徳の妙花

を開く因縁だと思って事業に取り組む。

 

この「世上万徳の妙花」は

相手も自分も社会全体も求めている

自分の目的を通り越して

更に素晴らしい世界を見るような

強く夢のある言葉です。

 

 

目指していて

ひたすら

取り組んでいたら

もっとすごい世界を見てしまった。

 

ここを目指そうという

メッセージですね。

 

突然「突き抜けた世界」

といわれてもイメージは湧かなないですね。

 

またイメージが出来ても

実感を得られないかもしれません。

 

 

そのためには

自分の「道」理念を

ハッキリさせておくことが

必要です。

 

最終的に目指すのは

「世上万徳の妙花」という

現状の外側にある世界です。

 

 

 

もちろん、こうした哲学的なことは

「なるほど~」と思って

終わりなら無くても一緒です。

 

 

髙田明と読む世阿弥 昨日の自分を超えていく

 

 

まずは身近な事に

単語を変換していくのがおすすめです。

 

 

実践する技術を学ぶことも

哲学を生かす学びです。

 

営業関係のお仕事の方には

新規顧客開拓の専門家

中尾友和さんのブログ

 

 

もおすすめです。

 

 

この寿福増長の嗜みと申せばとて

ひたすら

世間の理にかかりて

もし

欲心に住せば

これ第一、道の廃るべき因縁なり。

 

 

道のための嗜みには

寿福増長あるべし。

 

寿福の為の嗜みには

道まさに廃るべし

 

 

道廃らば、寿福おのずから滅すべし。

正直円明にして、世上万徳の妙花を開く

因縁なりと嗜むべし。

 

 

「たしなみ」とは何か

最後に「嗜み」とは何か補足しておきます。
 
 
これは「日本書紀」に出てくる言葉です。
 
風雨雖甚、不得留休、而辛苦降矣
 
たしなみ→辛苦(たしなみ)
 
 
これがかつての言葉です。
 
スサノウ命が騒ぎを
起こして追放される
 
そのときに雨風が降る中、
神々に宿をお願いする
 
あのスサノオがきた!
 
そうして誰も泊めてくれない
そんな中歩いて行く様子が
 
「たしなみつつ降りき」
 
と表現されています。
 
嗜みとはじゃ辛いことなのか
 
ワクワクだけじゃ無いのか??
 
それもあるかもしれませんが
 
 
辛苦→たしなみ→嗜み
 
たしなみとは「味わい」です。
 
いったかったら
「しみる~」と味わう世界ですね。
 
ですからわかりやすいように
「事業」とはしてみましたが
 
人生全般の「味わい」です。
 
今いる環境が辛い
それはまさに「しみる~」
 
味わいです。
 
今しか味わえない時間として
宝物の時間味わってください。
 
少し絶てばキラキラ光って
貴方を照らしてくるでしょう。
 
 
あっ
このキラキラも実は
昔からある言葉なんです!!!
 
話が違う方向に行きそうなので
また別記事にします!!!
 
 
天命のアクションプラン
いま辛いこと
「しみる~」と味わってみる。

 
 
おまけ
 
このスサノオ命の旅の時に簔(わらコート)
を着ていました。
 
人の家に入るときに
外套(コート)をきたまま入らないのは
日本書紀に記載された風習です。
 
 
海外のマナーのように思われてますが
1300年前にはすでに日本のマナーでした。
 
という事でおまけでした。^^
 
いつも最後まで読んでいただき
有り難うございます!
 
またお目にかかりましょう!!!
 
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