幸せのクローバー

出口の見えないこの世界。

誰にも答えが出せない日々。

見えない敵に脅えながら見える相手を守ることも出来ない。

衰えることのない自然界の猛威の中で、戦う術もわからない。

ただ僕は思う。

誰かのために生きようと願い、誰かのために戦う姿。

こんな願いが世界を救おうとしてる。

報われることもない優しさを知らない誰かのために。

なのに自分は自分のために生きようと誰かを傷つけるのはなぜだろう。

物理的に寄り添い合えない日々の中で、私が私である意味を単独で解こうとする。

すべては人間関係の中で人生は形成されていくのに。

人間は誰も一人では生きていけない。

輝かしい画面(夢)に映る一瞬を、それを人生のすべてと捉えるにはあまりにも人生は長過ぎる。そこに映らない時間こそがほとんどで、そこにある小さな幸せを見つけながら笑って生きることこそが幸せの価値。

どんなに小さくても今、幸せだと思える毎日の瞬間こそが人生の輝き。

素直に伝える想いだけでいい。

相手を想う優しさにリターンはなくていい。

音楽は無防備で無抵抗だ。

だからこそ剥き出しで、素直で、時に無力だ。

それでもこの世界で素晴らしいアーティストが人々を救ってきたのも事実。

それこそが音楽が持つ力。

呆れるほど僕は魔法のように子供の頃からそれを信じてる。

でも伝えたいものは愛が人を救うってこと。

愛こそが誰かの人生を救う。

そして自分を救うのも誰かの愛なんだ。

これから生まれてくる子供たちに思う。

「生まれてから瞬きするたびに人が優しくなるならこの世界に争いはない」

神にもし願いが叶う特殊な人がいたら瞬きに魔法をかけてほしい。

そんな想いを込めて新曲を書きました。

まだレコーディング中だけど仕上がったら聞いて欲しい。

今日は歌詞を少し載せておきます。

クローバー

雨上がりの地面は濡れていて　水たまり映る雲が流れてる

剥き出しのままで軋む街の擬音が遠くで聞こえる

曲がりくねる名もない道　偶然出逢ったのは枯れそうな花

しおれた顔のままで微笑み　陽だまりを探してた

どんな想いも書いては消えた

明日の行方は誰にもわからないけど

沈んだ空を見上げながら　僕らは絶えず夢を見た

消えてく日々に祈る手も　その価値もわからないけど

いつか描いた誰かの願い　散りばめられた世界なら

きっと未来はつながって　温もりを手の葉に重ねて