お互いが共働きということもあり、
家事の分担はできる方がすることになった。
トイレ。
お風呂。
シンク
洗面台。
庭、窓、テラスの掃除。
ゴミ捨て。
掃除機。
洗濯。
やることはたくさんあった。
気づくとほとんどの家事を自分で行なっていた。
仕事をしながら家のことまで
完璧にこなすのはしんどかった。
引っ越しや家具の購入はあたしの貯金から出した。
実家暮らしだったので
貯金はしっかりしていた。
インテリアにあまり興味がなかったので
家具はすべて彼が選んだ。
こだわって電気のシェードまで選んでいた。
支払いは彼のカード。
ポイントがつくので使いたいとのことだった。
でも彼の口座には残高はない。
生活費の中から出すしかなかった。
お金は貯まることもなく
どんどん出ていく。
安定するまでは仕方のないことだと思っていた。
仕事が多忙になり
週末になるのが待ち遠しかった。
疲れた脳みそ、浮腫んだ足を投げ出して
ソファでダラダラしていると
彼からの小言が炸裂する。
「またダラダラしてんの?」
「ユディより残業している人なんて
たくさんいるんだからさ
残業で疲れたとかはずかしいこと
外で言わない方がいいよ」
どうしておつかれさまでもなく
こんな言葉を言えるんだろう。
休みの日くらいだらけたらいけないんだろうか。
気づくとあたしの体重が5キロ落ちていた。
健康診断に行くまで気づかなかった。