祖母宅に着く。

私はごめんねえ、

祖母とオジサンは大変だったねえ。

と、お互いに会話の温かさを確認しあった。

部屋を見回す。

いつもリビングにはソファーベッドが常駐しているのだが、

私のためだろう、シーツや掛け布団が敷かれている。

私はごめんねえありがとうを何度も言った。

それが一段落した後は、

明日に備えて寝る準備を始めなければならない。

少し腹が減ったが、時間が遅かったこともありその日は菓子やそこにあるもので満たすことにする。

彼らと話している間。少し考える。

祖母の家に泊まるのはいつぶりだろうかと。

その時より、目新しいものが増えるわけでもなく、

また異常に古びたものが出てくるわけでもなかった。

彼らと話をした後、午後9時半頃にシャワーを浴びることにする。

風呂場を見ると懐かしい気持ちに駆られた。

タイル敷き、温水と冷水の2つを調整する昔ながらのタイプのやつ。

風呂場と部屋を仕切るのは二層のカーテンのみというセキュリティ甘めの、感じ。

私が思い出せる風呂場の記憶が、それらを見た時に鮮明に蘇ってくるようだ。

大きさに似合わない電球の明かりが私の裸体とそれらを照らしている。