自然史博物館で感じた事
ウィーン観光では外せないミュージアムの一つ、自然史博物館(Naturhistorisches Museum Wien)へ行って来ました。まだ雪が残っている寒ーい日にこんな日は、室内で楽しむのが一番。美術史美術館と向かい合わせにあり、約3,000万点の収蔵品を誇るそうな。私たちホモ・サピエンスから、哺乳類全般、鳥類、爬虫類、魚介類、昆虫、微生物、石、そして宇宙。ここまで集めたか!!っていう、とんでもない数。もうね、それはそれはとんでもない展示数で、途中で疲れてしまうほど。自然史にあまり興味はないんだけど、なんで行こうと思ったかと言うと、プラネタリウムがあるから大のプラネタリウム好きの私としては、行かない手はないエントランスを入ると、ずどーんと立派な階段。上がっていくと…息を飲む美しいフレスコ画。もう完全に映画の世界だよね、うん。ちなみに、美術史美術館も同じ構造です。階段を中腹まで上がると、まず最初に出会った剥製ちゃんこちら、パピヨンでございますパピヨンは、ハプスブルク家に寵愛されていたワンコ。そして私が、実家で唯一飼っていたワンコ(かれん)がパピヨン。何故かれんが我が家に来てくれたのか。やっぱりウィーンとの縁を感じられずには居られなかったよね。中へ進み、まず哺乳類の剥製からスタート。パンダ銭湯という絵本を見てから、パンダを見ると愛おしくてたまらないwどうせ君もお風呂に入ったら…ぐふふそして、こんなどデカい子たちまで。もちろん全て剥製なので、等身大です。一番種類が多くて見飽きたのが、鳥類。もちろんこれはほんの一部で、とんでもない量です。蝶々が嫌いな方は閲覧注意。これ本当生きてるみたいそして、鳥類の次に、「もうええわ!」ってお腹いっぱいになったのが、石たち。って、最初からの画像を見ての通り、中が超広いのもあるけど、基本ガラガラです。誰も居ない部屋で、剥製やホルマリン漬けの生物に囲まれるのは、ちょっとだけ怖い。動いたらどうしようとかw最後は、本日のメインイベント「プラネタリウム」へ。日本語ガイドがあるプラネタリウムは2種類しかなくて、そのうちの一つ、「生命〜宇宙の歴史」をテーマにしたものを拝見。結論、よかったですえ、あっさりしすぎ?いや、もうね、やっぱり答えは一つなんだよなって。プラネタリウムのオチは一つ。「全て一つの細胞から始まった」という事。何十億年前まで遡ると、みーーーーーーんな一つの同じ細胞だったんだよ、という事。(細かく言うと、細胞じゃなくて素粒子ってやつ?)私はあなたで、あなたは私、みたいな。この木は私で、私はこの木、みたいな。ちょっと哲学っぽいけど、科学的にもそうなってるんだよね。この感じめっちゃ好きで、この自然史博物館で改めて思ったのが、これだけ色んな種類の、色んな数の生物がこの世に存在していて、ホモ・サピエンスだけに焦点を絞って見ても、10万年くらい歴史があるわけで、その中で、今、この時代に、日本人として、生かされている事が、ものすごく奇跡的に思えた。全てに感謝しよう、と改めて思えた日でした