3月7日
食べも飲みもしていないのに1日10回は吐く日々を過ごしていました。
吐くものがないので、最初は黄色い胃液、次には緑色の胆汁、そして血を吐く様になっていました。
この日は朝から1時間半かけて母が迎えにきてくれ、一緒にクリニックに受診に行きました。
『やっと助かる・・・。』
病院に着いて尿検査をするとすぐにケトン3+と言われ点滴を3本(1500cc)することになりました。
点滴中も嘔吐し続け、2本目の点滴が終わりかけた頃ようやく意識がハッキリしてきて母と話せる様に。
3本目の点滴が終わる頃にトイレに行きたくなり、座るけれど尿の出し方を忘れてしまっている様に、膀胱が痛いのに全く出せなくなってしまっていました。
その後も何回も何回もトイレに行き、少しずつオシッコを出し8回程行ったところで、ようやく『出た、スッキリした』という感覚を感じる様になれました。
私のかかりつけの病院は小さなクリニックで、入院施設はありませんでした。
そのため主治医に「実家近くの入院設備のある病院で入院治療した方が良い」とアドバイスされ紹介状を書いてもらい、14時ごろには大きな病院に向けて母の運転の車で出発しました。
家を出る直前に心配した夫が仕事を抜けて会いに来てくれました。
自分の身体が思う様に動かず、どうしようもできないことに申し訳なさともどかしさ、辛さとでひたすらに泣きました。
そして夫とお別れをして病院にむけて出発。
病院までの1時間半、助手席で何度も嘔吐し続けていました。
15時半ようやく病院につき、待合で座って待っていましたが、ヘロヘロ過ぎて座れず、ベッドに横にならせてもらいました。
3時間待ってようやく診察。
もう辛過ぎて早く家に帰って横になりたい、その一心でした。
診察室に入ってすぐ
先生「どうする?入院したかったらすぐできるけど」
でも入院するということにとても抵抗があった私は
「できたら入院したくないです」
と伝えました。
先生「1週間毎日点滴に通うならそれでも良いよ」
そう言われ通院点滴を決意しました。
この時小さな田舎のクリニックから街中の大きな病院に転院した私は
①待ち時間が長くて嫌
②先生・看護師さんがクリニックの時の方が優しく感じた
そんな理由で一刻も早く実家から夫と暮らす家に戻り、元のクリニックに通院したいと願いました。
先生「1週間点滴にきて調子良かったら元の病院へ戻る様にしようか」
1週間の通院生活そして実家生活の始まりです。