二期会オペラ、ワーグナー「パルジファル」を聴きに上野に行ってきました。
久しぶりに行った上野駅、公園口改札がきれいになっていてびっくり。

初のワーグナー鑑賞です。
ワーグナーの音楽を生でぜひ聴いてみたいと思っていたので、行く前からとても楽しみにしていました。
あれだけの大作、5時間近くの演奏を続けた指揮者・オーケストラ・歌手・合唱の皆様、本当におつかれさまでした。



演出については、事前のSNSでの評価が分かれていて、宮本亞門さん自身もインタビュー記事の中で 「今までの作品にないくらい緊張している。演出が大胆に変更しておりますので、お客さんに何を言われるか、ドキドキ」とおっしゃっていたので、逆にどんな演出なのか楽しみでもありました。

おそらく今回の演出は、キリスト教の聖杯伝説という特定の分野に限定せず、人間は宇宙や自然の中のごく一部にすぎない、という大きな視点でのメッセージを込めていたのではないかと思います。

その一方で、色々な情報が舞台上にあがるので、音楽に集中しにくい環境ではありました。

特に舞台上に何度も登場するお猿さんが出るたびに、頭のなかでは「???」状態。
演出側がある物にどんな深い意味を込めたとしても、観客の8割にその意図が伝わらない演出方法は果たしてどうなんだろうかと、素人ながら疑問に感じました。

スタッフの間で、「お猿さんの存在意義が分かりにくいですよ…」という意見なかったのかな。

オペラ好きの中でも、特にワーグナーの「パルジファル」を聴きに行くのは、オペラ通の人が多そうですし、ある程度皆さん知識を持っていると思います。
そうした方達からすると、昨日の演出には色々思うところがあるのでは…⁈

これが原因かは不明ですが、私の後ろの席のおじ様は、1幕終わった後の休憩で帰ってしまいました…

ともあれ、音楽はほんとうに素敵でしたし、初ワーグナーを堪能した一日でした♪


◇おまけ
ワーグナーの中でも、難解といわれる「パルジファル」を理解するため、鑑賞の予習はあえて音源ではなく、テキストベースでしました。
どの本もとても示唆に富んでいておもしろかったです。

パルジファル
(日本ワーグナー協会監修、白水社)

とんでもなく丁寧で詳細な対訳本。
楽曲解説のレベルが高すぎて、分からないながらその渾身の分析に感動


ヴァーグナーとインドの精神世界
(カール・スネソン、法政大学出版局)

「パルジファル」において重要なキーワードとなる"共苦"や輪廻転生などを踏まえ、ワーグナーと仏教思想の関係を記した内容


常世の森の魔女 (スーザン・シュオーツハヤカワ文庫FT)

美しき謎の女クンドリーの生涯を取り上げたSFファンタジー小説。アムフォルタス王やイエスとの出会いなどが書かれていておもしろい。
パルジファル自身は後半にちょっとだけ登場。