1があるということは2もあるんだな、ということが匂うお話。
時は2045年。やや荒廃気味の未来。人々はオアシスというヴァーチャルなゲーム空間に入り浸っている。
天才プレイヤーの少年、パーシヴァルは、そこで知り合った格好いいヒロイン、アルテミスと恋に落ち、オンだけでなく、リアルでも恋人同士になる。
ゲーム空間の映像の美しさが話題になりましたが、3Dで見たものの、度肝を抜かれる映像ではないです。
オープニングで流れるのが、ヴァン・ヘイレンのジャンプ。
ありがちやな。
人は20歳前後に見たものを忘れず、生涯その周辺をうろうろします。
ヴァン・ヘイレンに始まり、デュラン・デュランとかアーハとか1980年代初頭のミュージシャンたち。
そして、もう一人の主人公。ゲーム空間の製作者、ハリデーが、最初のデートで見た映画が
シャイニング
なんでシャイニングやねん。
これ見る前に、シャイニング見ておいたほうがいいです。
ハリデーは「ポップカルチャーオタク」という設定ですが、シャイニングが1980年。
でもポップカルチャーオタクに見えない(その設定要らんやろ)ので、
ただのゲームオタクだった場合、2045年に70歳だとして、20歳ぐらいの時は1995年ぐらいだから、映画はミッション・イン・ポッシブルでもダイ・ハードでもいいし、
音楽はマライア・キャリーとかガンズ&ローゼズとか。
ここ数年のハリウッド映画では、やたらと1980年初頭の音楽が使われますが、結局主な作り手がその世代なんでしょう。
ちなみにスピルバーグは1995年当時は34歳。(なのでスピルバーグの趣味でそうなった訳じゃないと思う)
じゃあ、映画のターゲットは現在50代の人たちかというと全くそんなことはなく、
進むにつれて、物語の骨格がどんどん、「いい子供」対「悪い大人」という見覚えのあるものになってきます。
では子供向け映画なのか。
うん。そうとも言える。子供が見て面白い話かと。
そうしたら「シャイニング」は何?シャイニング見てどっと沸くきょうびの子供はいない訳で。
ついでに、チャイルドプレイ(1988年)のチャッキーの怖さが分かってないと理解できないシーンもあり。
誰を狙っとんねん。
そう突っ込みを入れながら見ました。
ゲームオタクというより、映画オタクの映画です。
映画だから映画オタクが作っているに間違いなく。オタクっぽくしようとするとそうなっちまうのは仕方ないことか。
ついでに、満を持して登場したガンダム。
全然活躍しとらんのやけど、何の為に出てきた。
そう言いながらも中だるみもほとんどなく。
オンで好きになった人に、オフでも会いたい。
その気持ちが伝わってくるいい映画です。