昨夜は、東京芸術劇場で開かれた
ベネズエラのオーケストラ・エル システマ ユース オーケストラ オブ カラカス(EYOC)のコンサートへ行ってきました音譜

EYOCとは、ドゥダメルらを輩出したシモンボリバル響の弟分にあたるオーケストラで
14歳から22歳までのメンバーで構成されています。
楽団員は総勢175名ビックリマーク
これだけの人数がいても、寄せ集めではないので
まとまりのある大迫力の演奏で、想像以上の素晴らしさに驚きました。

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私が考えるに、シモンボリバル響の魅力は管楽器と打楽器だと思うのですが
SYOCの魅力は、弦楽器ビックリマーク
この中から、エディクソン・ルイスのように、ベルリンフィルで演奏する子も出てくるのかしら、なんて思ったりもしましたニコニコ


演奏自体も感動的だったのですが…
1番印象に残っているのは、クラリネットの男性です。
楽器の音が出なくなっちゃってショック!ソロパートも演奏できなくなってしまったのですDASH!
代わりの楽器で最後までしっかりと演奏した彼、
演奏でも、あいさつのときも、悔し涙を流す彼を支えていたメンバー。
あの演奏を聞けば、どれだけの練習を重ねて本番に臨んだか容易に想像がつくので
私までもらい泣きをしてしまいましたしょぼん

エル システマは、そのレベルの高さから、つい忘れてしまいそうになるけれど
その理念のひとつが、非行や犯罪を抑止するため、音楽を通じて社会性を身につけること。
立派に達成できている証を垣間見た気がします。

あんなに素晴らしいオーケストラでソロパートを任されるくらいだなら
シモンボリバル響としてなのか、室内楽やソリストでかはわからないけれど、
きっと、もう1度、クラリネットの彼の音色を楽しめる日がくると信じています。

生涯忘れることはない演奏会となりました。