今年は絶対挙げよう。
そう思ってはいたものの、結局上げる勇気はなかった。
いつも人気なキミだから少しでも印象に残るように。
そう思いながら一生懸命作ったチョコ。
想いを伝える勇気なんかない。
だからチョコくらい頑張らなきゃ。
そう思いながら登校したものの…
「西島くんっ」
「西島先輩」
キミの周りは朝からかわいい女の子たちがいて。
諦めかけてた
でも奇跡は突然起きて。
夕方1人とぼとぼ歩いてた
「あれ?キミ」
後ろを向くと西島くんがいた
実 「あっ…」
隆 「秀太の幼馴染だよね?」
実 「はいっ」
こんなところで会うなんて予想もしてなくて心臓ばっくばく
隆 「実彩子ちゃんはチョコ、あげなかったの?」
実 「あげれなかったの」
隆 「明日でもまだ間に合うよ。
じゃ俺こっちだから。がんばってね」
どこまでかっこいいんだこの人は。
そう思いながらもせっかく来たチャンス逃したらいけない。
実 「西島、くん!」
少し離れちゃった西島くんを呼び止める。
隆 「何?」
実 「あのっ…」
やっぱり勇気がでなかった。
こんな自分、ほんとに嫌だ
隆 「どうしたの?」
気づけば目の前にいた西島くん
がんばれ、私。
実 「チョコ、です…」
隆 「俺に?」
実 「いっぱいもらったと思うけど、あげます!」
そう言ってダッシュで家に帰りました。
次の日
隆 「チョコ、美味しかったよ」
千 「何、宇野ちゃんのは貰ったんだ」
実 「え?」
千 「この人みんなのチョコ貰わなかったんだよ」
隆 「キミは余計なこと言わないで勉強しなさい」
私だけ、貰ってくれたんだ…
たまたまだってこと、そんなことわかってる
でも嬉しかった
2人が付き合うのはもう少し先のこと…