おはようございます、こんにちは、こんばんは!
yui-yuiです!( ・ㅂ・)و ̑̑
さて、本日は読書感想文!
親愛なる椿 冬華さんのお話。
自分図書館 著:椿 冬華 様
の感想です!( ・ㅂ・)و ̑̑
冬華さんのお話でも、恐らくは冬華さんの中核を担う『さいはて荘』の対極に位置するのがこの『自分図書館』なのだそうです。
主要登場人物は四人。
僕→雑用→足マット→ハニー♥()
わたくし→メイドさん
吾輩→執事さん
ワタシ→館長
彼らは同じ"僕"であり"わたくし"であり"吾輩"であり"ワタシ"です。
みんながみんな、自分以外を自分として認識できる。だけれど、体格は勿論、性別も性格も違う。
館長曰く、水の一しずくを世界とするなら、海ほどの数も世界はあるといいます。その様々な世界の内のどこかにいた、"僕"であり、"わたくし"であり、"吾輩"であり、"ワタシ"、らしいのです。
仮にyui-yuiで例えるなら、ごく近い並列世界を覗いて自分を探しに行き、見つけた!と思ったら、それは間違いなくこの世界でのyui-yuiであるはずなのに、男で、背が高くて、筋骨隆々だった。
ということになります。
起源も、理由も判らず、恐らく気付いたころには既に魔女であった館長が、世界の狭間にある隙間に自分を探し求めるために創り上げた"自分図書館"。
様々な世界を渡り歩く能力を持つ館長は、自らが何者なのかを覚えていないので、自分自身がどの世界のどういう存在だったのかを知るために、440年以上も自分探しの旅を続けています。
今回の主人公である〝僕〟こと雑用君も、ある時、気付いたら自分図書館にいました。
何故"雑用"なのかは『自分図書館』を御覧じてくださいましね!
٩(ˊᗜˋ*)و
さて、とにもかくにも、館長と雑用君の異世界旅行記の始まりです。
異世界と一口に言いましても、勿論、当然、流行病にかかったweb作家のなりぞこないが人気作品をなぞったような異世界などではありません。
世界がすべて食べられるもので構築されている『可食物質系列世界』。
液体が生活の基盤となっている『溶液基盤系列世界』。
単一の物質で世界が構築されている『単一物質系列世界第六種』。
ファンタジーのように亜人種がいる『多異種族系列世界』。
他にも様々な世界を渡り、その世界にいる"自分"を観察します。
ある世界の"自分"は人魚でした。
ある世界の"自分"は石人間で、宝石職人でした。
ある世界の"自分"は世界の一部を管理するAIでした。
ある世界の"自分"は既に死んでいました。
でも館長にはもっともっと大切な、大事な、重要なことが有りました。
「異世界といえばこれだ。異世界の見慣れぬ料理!この世界はどんな料理があるか──心躍ってやまないな!」
「この世界の〝食〟を知ることの方が大切に決まっているだろう!!」
ヘコー!ってなりますよねw
あ、ズコー!でもいいですよ!( ・ㅂ・)و ̑̑
自分が何者か判らない、自分探しを400年以上も続けて、なお見つからない自分を探す。
そこそこ重いテーマです。
ですが、そこはやっぱり椿冬華ワールド。
そんなそこそこに重いテーマを暗く、重く展開して何になる、と言わんばかりに館長と雑用君の、もはや大冒険ですよ大冒険。しかも館長が魔女なだけに、ほぼ命の危険もない大冒険。
そして異世界の変わったグルメ!そんなお話が楽しくない訳がないんですよね!
( ・ㅂ・)و ̑̑
登場した、変わったグルメの中で言うなら、まず食べたいのが『宝石アイス』これは絶対!
見た目は完全なる宝石なのに、スプーンをグイ、と押し込むと少し溶けて食べられる。
あと『ガーネット牛のステーキ』。
これは流石の描写力で、有り得ないはずなのに本当においしそうに表現されていましたね!
あと『水もろこし』も食べてみたいし『無能チョコ』は絶対欲しい!
あとちょっと体験して見たいのは『しびれクラゲゼリー』w
こんな、言ってしまえば変な食べ物ばっかり出てくるんです。
ごく普通の食材を、みんなで笑顔で楽しみながら味わう『さいはて荘』とは、そういう意味でも対極に位置していますね!
そんな世界で様々なことを経験し、文献を広め、様々な価値観を学んでゆく内に、雑用君の中に極僅かな"自分"の欠片が舞い戻ってきたりもしました。
そして物語の後半には、勿論出てきます。
『地球系列平行世界第一種 №9321』
そう!さいはて荘がある豹南町。
ここでの"自分"は黒錆どれみ。言わずと知れた魔女ちゃんです。
それまでも、魔女ちゃんの本名である"どれみ"やさいはて荘・夏で新たにさいはて荘の住人となった"巡"くんに似通った名前が"自分"として登場してきました。
久しぶりの元王子と元国王とお蝶、嬉しかったなぁ。
まぁわたしは意外としょっちゅうお会いできてるんですけれどもね!w
そしてわたしにはまだ視えませんが、もう一つ、冬華さんの作品で外せない魔女の物語『魔女は老紳士を嘲る。』の"言葉の魔女"、葉月言継ちゃんもまた、もしかしたら何某かの関連があるような気がしています。
そして雑用君が、ここにきて自分を思い出します。
ここから先は、多くは語れません。
ですが、雑用君は総てを思い出しました。
ずっと気になっている、さいはて荘が何故最も"死に近い場所"なのか。それも正直わたしにはまだまだ謎だらけです。
でも、館長と雑用君がさいはて荘に、豹南町に来て、雑用君が総てを思い出した。
〝僕〟らがここにいても■□しないのは、その身が既に□◆の上にあるからか。
そう、雑用君は言いました。
だから、きっと"不協和音"以外の"何か"があるのでしょう。
でもわたしはただの傍観者です。館長や雑用君よりももっと遠く離れた、何の干渉もできないただの傍観者です。
ただ、成り行きを見護ることしかできません。
なのでこの先も、ずっと冬華ワールドの傍観者でいることでしょう。
ま、わたしのことはそれで良いとして!
自分図書館。
楽しかったですね!( ・ㅂ・)و ̑̑
色んな世界観、色んな倫理観、色んな人々、色んな食べ物!
今回も沢山楽しませていただきましたし、たくさん学ばせていただきました!
( ・ㅂ・)و ̑̑
次回作もまた、楽しませて頂きたいと思います!
わたしもハナちゃんとリンジくんが終わり、Kool Lipsも後半戦です。
がんばらねば!
冬華さん、『自分図書館』第一章の完結、おめでとうございます!そしてお疲れさまでした!
では、また!( ・ㅂ・)و ̑̑