翌日の朝に胎児MRIのため大学病院へ入院。
この日も夫は仕事を休んで付き添ってくれた。
1泊と言うこともあり大部屋への入院だったので、夫は病室へ入れないけれど、
どうしても1人になりたくなかった。
大学病院の産科ということで、入院の長い人が多いのか、同じ病室の妊婦さんたちは仲良さげだった。
新入りの私にも挨拶と、自己紹介、今何週なの~?なんてたくさん話しかけてくれた。
でも私は軽く挨拶しただけで、カーテンを締め切った。
他人と話したい気分ではなかった。
看護師さんから渡された入院計画の書類の中に
「病名 胎児異常」という文字があって、ものすごくショックを受けた。
今まで愛おしくてたまらなかったお腹の中の我が子が、突然、得体の知れないモンスターになった気分。
同じ病室の妊婦さんたちの「早く会いたいなぁ~早く産まれて欲しい!」という話し声がつらかった。
私は…産まれて欲しくない…
MRIの検査は夕方ごろだった。
そのときには一度夫へは自宅へ帰ってもらい、私はお菓子を食べながらマンガを読みながら病室のベッドでゴロゴロしていた。
とにかく平常心を保つのに必死だった。
不安と恐怖に押しつぶされそうだった。
1泊の入院だったけど、たくさんのお菓子とマンガを持ち込んだのは正解だった。
殺風景な大学病院の病室は、いるだけで気が狂いそうだったので、お菓子とマンガで気をそらすことができた。
そして夕方、検査室に呼ばれた。
MRIは赤ちゃんが動くと正確に撮れないので、私にウトウトする薬を点滴で入れて
赤ちゃんを眠らせて撮った。
私もウトウトしていて、はっきりは覚えてないけれど
とにかくMRIは音がうるさかった。
小さい穴の中に入れられて15分くらい。
音がうるさいだけで、痛いとか、不快感はない。
閉所恐怖症の人とかは大変だと思うけど、
私は閉所大好き症なので、MRIの居心地は最高だった。
検査が終わり病室へは車椅子で戻る。
部屋に戻ると、夫と息子、駆けつけれくれた実家の母が来てくれていた。
まだ薬が残っていてフラフラしていたけど、面会室へ行った。
そして病院内のレストランに行った。(私は病院食を部屋で食べた)
この頃にはもう薬は抜けて、お腹の赤ちゃんも動き始めていたので、
1泊入院する意味がわからなかった。
明日朝すぐに退院とも聞いていたので、さっさと帰りたかった。
1泊だからとテレビカードも買わなかったので21時に消灯してからはすごく暇。
総合病院ってなんだか怖くて眠れないし…
朝までが長かった。
翌朝退院し、検査結果は1週間後ということだったので予約を取って帰った。
そして1週間後の検査結果。
この日も夫は仕事を休んでついて来てくれた。これから毎週、私の病院のときは仕事を休んでくれた。
今日は普通に通常の妊婦健診も一緒にあった。
とにかく、待ち時間が長い。
途中、エコーや体重測定なとで呼ばれたけど、検査結果を聞くまでに2時間は待った気がする。
そしていよいよ、診察室へ。
この日も前回と同じY先生だった。
MRIの結果の画像を見せられながら、話をされた。
「脳自体は、あるべきものがないとか、そういうことはなくて…
ただ脳のシワが少なかったり、全体的に低形成。
そしてやはり、頭の形が縦に長いんですね。
だから少し脳のかたちも変わってます。
いろいろとこの画像を見て、日本全国のお医者さんたちにもメールや電話で意見を聞いたのだけれど…
みんな、口を揃えて
こんな形の脳は見たことがない。
と言うんです。
僕も今まで見たことがありません…
……もしかすると、
頭蓋骨がないのかもしれない。
MRIでは骨がはっきり写らないので、今度はCT検査をしてみましょう。」
頭蓋骨が…ない…?
頭が真っ白のまま、その日のうちに、今度は日帰りでCT検査をすることになった。