2019年6月28日、29日。この両日に声優アーティストの水瀬いのりはここ武道館にて3rdツアー東京公演を行った。あの武道館でこの3rdツアーを締めくくるのである。武道館というとあらゆるアーティストが憧れ、目指す場所であろう。私は過去にゆいかおりの追加公演でこの武道館に来ている。あの時は天井の天井、二階の一番上で見ていた。未だにゆいかおりの二人がステージで輝く姿を鮮明に思い出すことが出来、永遠の思い出となっている。水瀬いのりにあの二人ほどの輝きを魅せてくれるのか正直不安ではあった。しかし、その心配は無駄であった。詳しくこれから話そうと思う。

 

まず彼女は「step up!」、「ピュアフレーム」、「ready steady go!」を赤とオレンジ色のドレスに身を包んで歌ってくれた。最初から飛ばしてくれるいつも通りのいのりちゃんである。やっぱりぶちあがる曲は楽しいし盛り上がるし、なんたっていのりちゃんは今日も可愛い。

 

しかし、いつも通りのいのりちゃんではこの武道館で私を満足させることはできないぞ?

 

その後「kitty cat adventure」、「wonder caravan!」を披露。kcaであのダンスが苦手ないのりちゃんが笑顔で猫のような愛らしいダンスを披露してくれた。ダンスが苦手な人は踊る時に顔はこわばってしまうのを経験上知っているので、笑顔ではきはきと踊る彼女の姿に努力を感じた。なんと愛らしい女の子なのだ、いのりちゃんは。

 

その後、いのりちゃんは舞台裏へ降り、衣装替え。その間にバンド紹介が始まった。バンドの演奏はさすがプロとしか言いようがない。うまいのは当然であるが、聴いているだけで心躍ってくるのだ。この人たちの演奏なら何時間でも聴いていられる、いや、聴かせてほしいと願ったほどだ。

 

バンド紹介が終わると青、水色を基調とし、黄色のベルトの衣装を纏ったいのりちゃんが登場。「コイセヨオトメ」、「ココロはmerry-go-round」、「future seeker」を歌ってくれた。コイセヨオトメは初めて生で聴くことが出来、うれしさであまり記憶がない。聞きたい曲を諦めないで信じているべきだね。ありがとういのりちゃん。はやるきもちを抑えながら、信じた光を進み、まだ知らない明日すらも信じるいのりちゃん。私たちもいのりちゃんの明日を信じて推すしかないわね。

 

でもまだだ…いのりちゃん…まだそんなものじゃないだろ?

 

mcを終え、「君色プロローグ」、「水彩メモリー」を披露。ここでバラードである。私は最近いのりちゃんはバラードでこそ輝くのではないかと思っている。透き通るような美しい声、胸に響いてくる高音。目の前に歌詞の情景がありありと浮かぶことは容易であった。

 

歌の感傷に浸っている間に幕間映像が始まった。今回の幕間映像は結構攻めていた内容なのでここでは語らない。是非とも映像化されたらBDを買って確認してもらいたい。そうこうしているうちにいのりちゃんはおなか出した(へそではない)紫と黒を基調とした衣装で現れた。黒のダメージパンツにおなか出し(へそではない)うす紫ノースリーブに黒いベールがかかっていた。ダメージパンツのダメージ部分に指を突っ込んでいのりちゃんの柔らかい太ももをつんつんしたいって思ってしまったことは読んでくれた皆との秘密だぞっ!この衣装で歌うのは「約束のアステリズム」、「brave climber」、「リトルシューゲイザー(1日目)」「will(2日目)」。なんだこの水瀬いのりは…新しい!ライブハウスかのようにガンガンにレーザーを飛ばし、会場中の客と歌いあう。自称クラスの端っこにいる女の子、水瀬いのりがこんなことをやってくれるようになるとは…成長したないのり!(何様)

 

ここでmcが入り、幕間映像、衣装や曲について語るいのりちゃん。そして今回のアルバムで自分が変わったことを象徴しているという「今を僕らしくいきてくために」。生き方が分からなくなり止まっている自分へ救いの手という言葉を授け、背中を押し、前へ未来へ進ませてくれる。あまり人前に出るのが得意ではない一人の女の子が多くの苦難を乗り越え、やっとたどり着いた武道館。そこまでの道のりで彼女は大きく成長し、人を導き、鼓舞する。ああ、俺の人生は無駄じゃなかった。俺は彼女に会うために生まれてきたのか。彼女と同じ時代に生まれることが出来て、幸せ。

 

いのりちゃんが歌い終え、私は満足。やはり水瀬いのりはいいな!

 

するとステージ上へ突如ストリングス隊が現れた。え?なに?どういうこと?まさかバンドだけじゃなくてストリングス隊まで参加しちゃうの?と慌てふためく私。そこへいのりちゃんは白いドレスを着てやって来た。そして、ストリングス隊の演奏で始まる「trust in eternity」。

 

あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ(語彙力崩壊)

 

遂に語彙力が崩壊してしまった。生バンドの演奏だけでは確かに音の深みにかける。そこでバイオリンやチェロを率いるストリングス隊が入ることで低い音の深さが生まれ、究極の曲が完成していた。何より大切なのは、ここまで多くの音があるにもかかわらず、いのりちゃんの声が邪魔されるどころか、さらに際立って美しく、透き通って私たちに聞こえてくるのだ。それぞれの音がそれぞれの音を支えあい、水瀬いのりというこの世に舞い降りた歌姫を更なる高みへと届けてくれた。私はもう立ち尽くすしかなかった。そして流れ落ちる涙。音楽でここまで感動したことがない私は戸惑いつつも、歌姫、水瀬いのりを見つめたまま動くことが出来ない。そのまま「starry wish」、「my graffiti」を地蔵のように、そして、滝のように涙を流しながら、立ち尽くして聞いていた。

 

そしてアンコール前ラストの曲、「harmony ribbon」。この曲もバンドとストリングス隊で演奏が行われ、ステージ上からリボンがたくさん降ってきた。ライブではずっと歌われてきているこの曲。踏み出した一歩から歩みが始まり、願いと言う光を胸に描いた未来へ進み続けたからこそ、今のいのりちゃんがあるのだ。いのりちゃんへ万歳、万歳、万歳。

 

アンコールの後、ステージへ戻ってきて「dreaming girl」、「million futures」を披露。アンコール後ですらも疲れを知らないかのような会場の盛り上がり。しかし、楽しいライブにも終わりはやってくる。最後のmcが始まり、最後の曲、そしていのりちゃんが作詞した曲、「catch the rainbow!」の説明が行われる。一日中家の中を歩き回り、いつも応援してくれる皆への感謝や想いを必死に言葉にしてくれたと彼女は話した。私たちは彼女の歌声に惹かれ、好きになり会いに行っていただけだというのに、私たちが彼女の頑張れる力になっていたというのだ。これはファンとして至上の喜びである。だが、私の方こそが彼女に感謝を伝えたい。「ほんとにあなたに会えてよかった。ありがとう。」と。

 

いのりちゃんは歌い始める、最後の曲を。ファンへの想いを込めた曲を。彼女は歌の作り方が分からず、一番の歌詞に全部想いが入っちゃって、私の皆への想いは浅いなwwと笑い話のように話していた。しかし、その一番を歌っている最中に号泣して歌えなくなる彼女の想いが浅いわけがない。彼女の想いは我々にちゃんと伝わったよ。

 

武道館初日はここで終わったが、やはり千秋楽は違った。会場は再び闇に包まれ、ダブルアンコール開始である。武道館という大きな舞台で虹を確かに掴んだ水瀬いのり。ここで本当の本当に最後に持ってくる曲は一つしかない。そう。「夢のつぼみ」だ。初めてのシングルで、一人でレコーディングを行うという初めて尽くしの現場は引っ込み思案な女の子には厳しかった。でも、その最初の一歩が、この武道館と言う舞台への道の大いなる一歩になったのである。武道館は通過点であって、これからの更なる「夢」への土台であるのだ。これからも困難を恐れることなく、夢のつぼみを胸に大きく羽ばたいていってほしいと切に願う。

 

こんなに長く拙い文でしたが、読んでくださった方々には感謝いたします。