【オリジナル曲】『雨が降っててよかった』誕生のきっかけ
その日は台風がやってくる前だった。大雨が降っていた。それなのに私は傘を持ってきていなかった。困っていた私に、知り合いの人が使われていない大きな傘を貸してくれた。あんまりキレイじゃないけれど、大きくて頑丈な黒い傘だった。その日は趣味の集まりがあったけれど、誰も来れなかった。部屋には私一人だけがいた。別に帰ってもいいのだけど、頑なに一人で練習していた。一人の時間も好きな私なのに、その日はどうしようもなく孤独で。自分とは違う意見を人に言われて、勝手にいじけて、勝手に被害感を持っていた。大きな傘は、私の身体をすっぽりと覆った。夜の空に雨の音が大きく響いている。この世界に私しか存在しないように思えた。後日、今まで言えなかったことがせきを切ったように口から勢いよく言葉となって出ていった。言ってしまった、と思った。なんて思われただろうか。嫌われただろうか。後から不安になったけれど、言えたことで気持ちはスッキリしていた。実際、私にとって良い方向へと事は進んだ。限界まで溜めて一気に爆発するのはお勧めできないやり方。その場できちんと自分の意見を言うのがベスト。だけど、どうしても言えなくて我慢してしまう癖がついている。そんなとき、雨はそっと背中を押してくれる。きっと、雨のおかげなんだ。結果はどうであれ、自分の思っていることを伝えられたらその時点で大成功!なんだけど。案外、現実は前より生きやすくなるみたい。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 【オリジナル曲】 『雨が降っててよかった』 Music,Words,Voice&Piano ゆるみ