滝行は全部で3回入ります。
1回目よりも2回目、2回目よりも3回目と祝詞を唱える回数が多くなるのでその分長く入る事になるのです。
1回目無我夢中で入ったあと、身体は寒くなりブルブル震えました。
それでも続けて他の人がどんどん入っていきます。
他の人達の頑張っている姿を見ているうちに、不思議と勇気をもらえ、自分もできるぞという気持ちになっていきます。
1回目で挫折しそうになった私も、今度こそはという強い気持ちで入る事ができました。
入っている時は本当に無心になります。
冷たさや滝の勢いとか、そんなものは考えられなくなるのです。
3回目ともなると、今度はずっと入っていたくなるような気持ちにさえなってくるから不思議です。
真剣に付き合ってくれる神主さんや、みんなが一緒に祝詞をあげて応援してくれる姿に涙がでそうになりました。
すべて終えた時の爽快感となんとも言えぬ達成感、そしてこれを乗り越えたらなんでもできるという自信が湧いてきました。
一回目でくじけそうだったのに、たったこの数分の気持ちの変化に自分でもびっくりしました。
最後にみんなで輪になり、お互いに「おめでとうございます」と言い合います。
1人だったら絶対あきらめていたと思います。
みんなで達成したという一体感でうれしさがこみ上げてきました。
神主さんも途中であきらめる人が必ずいるのに、この水量の中で全員が全員最後までやり遂げたことが本当に素晴らしいと褒めてもらいました。
そして滝行を終えたとたん、さっきまでの曇り空から陽がさしてきて、まるで神様に「よく頑張った」とご褒美を頂いた感じです。
こうして神様の御加護に感謝して滝行は終了しました。
帰る前に1日のふり返りをして、朝から自分の気持ちにどういう変化があったのかを考えます。
みんなの意見を聞いて様々な発見もありました。
このメンバーでやった事にすごく意味があったということを感じました。
ぜひ、来年も参加したいです。
ところで今回御岳山のほんの一部しか歩いてないけれど、なぜかとても気になります。
御岳山を調べると古くから山岳信仰の対象となってきた修験道の霊山と書いてあります。
神主さんも仰っていましたが、御岳の山自体が神様なのだと‥
そして御岳山には神社を守り参拝者へ宿を提供し案内や祈祷をする御師と呼ばれる人達の集落があり、私がお世話になった神主さんもその集落に住んでいました。生まれながらにして御師になる運命を背負ってきている人達の事を知り感慨深いというか‥
不思議な気持ちです。
そんな事を家に帰ってからも考えていると、旦那さんに「これ読んでみるといいよ」と浅田次郎の「神坐(いま)す山の物語」という文庫本を渡されました。
この著者の母の実家がまさに御岳山の宿坊を営んでいて、幼少の頃から伯母などから聞いた御岳山にまつわる神秘的な話を題材にした作品です。
先日の滝行の余韻もあってか、引きこまれるように一日で読んでしまいました。
著者も体験した数々の不思議な出来事に、ますます惹かれてしまいます。
この本を読んだ上で、今度は普通に御岳山を歩いたり武蔵御嶽神社を参拝して、この神秘的な霊山をじっくりと感じてみたいと思いました。


