にんじんにんじんにんじん


還暦を迎えた大竹しのぶが、14歳の少年の役を演じる

しかも、22歳の時に演じた役、38年前ぶりの再演 ということで

これは見なくては~とあわててチケットを購入しました


にんじんにんじん

虫眼鏡http://www.shochiku.co.jp/play/enbujyo/filer/ninjin_2017.php


少年の名前はフランソワ、でも赤毛でそばかすだらけなので にんじん って呼ばれてる

母親に目の敵にされ、父親は見て見ぬふり

父親と狩りに行きたいのに、母親がよい顔をしないから、「やっぱり行かない」と翻してしまう


父親がだんだん改心していくというか、にんじんの気持ちに寄り添うようになっていく

小さい頃預けられていた "おじさん" のあったかさ大きさに救われる


にんじんだけでなく、みんな何かかかえてる

切なくもがき苦しむ心情が伝わってきて、誰が悪いとかではない気がした

特にルピック夫人(キムラ緑子)は、にんじんにつらくあたっていたけど、

その裏ではすごく苦しんでいたんだろうな

ただの意地悪ではなかったんだろうな


それでも前を向いて歯を食いしばって歩いていく


ずっしり来たけど、最後の歌、走り去っていくにんじんに、私が救われた


大竹しのぶはやっぱりすごい

歌い方もしゃべり方も仕草も少年にしか見えなかった 

カーテンコールでもはしゃいで走り回って、すごくかわいらしかった


にんじんにんじんにんじん