「すみませーん、ご朱印お願いしたいんですけどぉ~」


と、いつもよりだいぶお気楽に声をかけます

きっと、いいカモだったことでしょう カモ



ご住職: 写経は持ってまいられましてか?

えつっぺ: いえ、持ってきていません

ご住職: では家で書いてきてください

えつっぺ: は? は?


お坊さん: こちらにも書いてござまいすが、ここでは写経を納めた方にのみご朱印を授与しております


見れば確かにそのような注意書きがあります紙

ワタクシ的には、おっと、写経できるのかな♪やるやる、バスまで時間あるし♪

と思ったのですが、般若心経の出だしの一文が書かれた短冊を渡され、

願い事と日付、名前を書いた後になぞってください、

今日はこれで書いたことにしてあげます、みたいなことを言われます


本来ご朱印は、納経印と言って、写経をおさめた証としていただく印です

今ではこの帳面に集めることが目的になってしまっていて、

帳面を出せば書いてもらえると思っておられる うんぬんかんぬん うんぬんかんぬんanger


ひとしきりお説教されて、では本日は一文で結構ですので、

あちらで書いていらしてください と、ようやく解放されます


なんだ~全文じゃないのか~

と思いましたが、丁寧に心を込めて書いて持って行くと、、、


まぁまぁ響き渡る声でお経を唱えてくださいます

ですが、土産物屋のすぐそばで、名前や願い事が読み上げられ、

周りの人たちの見世物状態です

個人情報保護のこのご時世に、、、

ありがたいような、公開処刑のような、複雑な気持ちになりました

どうせなら、こんな中途半端でなく、本当に全文書いた人にだけにしたらいいんじゃないかな、

で、ちゃんと本堂で読経してあげたらいいんじゃないかな、と思いました