忘却の彼方からこんにちは。

初秋の候、皆様に於かれましては益々御清祥のこととお慶び申し上げつつ

僕が灼熱の3ヶ月間何してたかと申しますと


冷房のない部屋でひたすら仕事してました。死ぬかと思った。

っていうか搬送された。熱中症は風物詩。


いい加減、仕事部屋の壊れっ放しのエアコンを取り替えるべきなのですが、

エアコンの真下の机が資料に埋もれて机上が見えない状態なので、工事のかたにお入り頂けません。

片付けようにも、他の机も全滅です。

仕事辞めたら片付けよう、と思いましたが冷静に考えたら仕事辞めたら仕事部屋要らねぇ


早くも6月下旬頃から目に見えて やつれ 痩せ始めた僕に、アイカタは言いました。


「お前もう夏バテか? 早過ぎるんちゃうん」



あくまでも夏のせいなのですか120%貴様の雑用のせいではないのでしょうか。



で、その間、オトウトが何してたかと申しますと


「ねぇねぇ、『ふじさんろくにおうむなく』って、ルート5なんだって!」



義務教育4ヶ月目がいきなり何言い出してるんですか。



「……√って何か知ってますか?」

「しってるよ! かけるとやねのなかのすうじになるかずでしょ? 『ひとよひとよにひとみごろ』は2とか!」



理数系壊滅だった僕に喧嘩売ってるんですか。



「……掛け算って何か知ってますか?」

「しってるよ! ににんがし! にさんがろく! くくはちじゅういち!」



ダイナミックに簡素化しましたね。



夏休みの最初の3日間で絵日記以外の宿題を終え、

進研ゼミは届くと勝手に開封して3日間で終わらせてしまい、

暇を持て余していたオトウトは、家じゅうを発掘して、読めそうな本を片っ端から読んでいたそうです。

どの本を読んだのかは分かりませんが、発掘中に崩落→圧死しなくて良かったです。



ってか外で遊べよ。



おやつを出そうと1階に下りたら、『小学1年生』などについているドリルをやっていたので、覗いてみたところ


「ここ、わかんない~」


と言われました。仕事仕事仕事で朦朧として小学生以下の脳になっていた僕でしたが頑張りました。


「まず、この数字を」

「あっ、わかった~」



聞いて下さい。



「これは? はじめてみる。わかんない」

「これの考えかたは、こちら側を」

「あっ、14だね!」



どこのMHマイスターですか貴様は。式書けよ式。



それも終えてしまうと、自分で問題を作って解いていました。

式が書き殴られたチラシがダイニングの床に散乱しててどうやって飯食おうかと思った


1枚拾ってみると、繰り上がりは3桁、繰り下がりは2桁くらいまでは理解しているようです。

が、式の羅列の中に、唐突に異質なモノが混じっていました。



20000-500= むり



……。

調子こいて桁を増やしたはいいが解けなかったようです。



150+35=185 だとおもう



感想を交えないで下さい。



20+50=70てん きょうのうんせいはふつうよりちょっといいです



どうやらここら辺で本来の目的を忘れ始めました。



100均に寄った時にオトウトがアルファベット表を欲しがったので、買ってリビングに貼っておいたら、

それもチラシの裏に書き始めましたが、オトウトが考えていたよりも難しかったらしく、

Gまで書いた時に言いました。


「ねぇ、これ、むずかしい。かわいくしていい?



どうぞ。



仕事の目途は立ちませんが、そろそろ

色とりどりのお花や動物やお星様で飾られたアルファベットのチラシが散乱したリビング

片付けてきます。

仕事がテンパり続けると、何故か発作的にパズルゲームがプレイしたくなる僕ですが、

愛用のテトリスのソフトは何年間もハハから返してもらっていません

無料でダウンロードできるモノを探したら、上原テトリスを発見したので、





クリアしてみました。


ゆづにっき The Second Barrage-うえはら を たおした!


ハカセ 「すご~い、人間じゃな~い」


どこかの星の軍事AIにそんなこと言われたくありません。


上原テトリスの難しさは、上でも原でも爆弾でもペンキでもステルスでもなく、

左右に1マス動かしたいのに2マス動くことが多いという異常なまでの滑りやすさであって、

それさえなければ「普通に難易度の高いテトリス」でした。

むしろ、爆弾とかチビブロックとか40ラインクリアとか、滑りやすさを救済してくれる要素は多めです。


救済するよりも救済しなくていい仕様にしてくれとかいうのは無しの方向でいこうと思います。


ダウンロードもプレイも手軽です。お仕事やお勉強の合間のリフレッシュに、是非どうぞ。

「余計苛々した」等の苦情は僕ではなく上原氏へどうぞ。

上原マリオもプレイしたいところですが、エミュるのが嫌なので未だやっていません。

さて、多忙な新1年生生活に追われるオトウトですが、

メロメロパークだけは毎日欠かさずお世話しています。

ノートのお返事がなかなかできないのは、代筆の僕が

自分のノートの返事も追いつかないヤバさで仕事がテンパっているからです。

オトウトのメロダチの皆様、誠に申し訳ございません。

挨拶にだけはできるだけ伺うようにしているようですので、何卒御容赦下さい。

お世話中は延々と画面に話し掛けるオトウト。

「○○ちゃん、こんにちは~。あそびにきましたよ~」

「まだごはんもらってないの? くだものいっぱいもってきた(←着てきた)から、いっしょにたべようね~」

「××ちゃん、おたんじょうびおめでと~。♪はっぴば~すで~とぅ~ゆ~(←エンドレス)

という平和的な言葉が多いのですが、たまにキレています。

「きょう、おもい! いつまでもおうちにかえれない! アドアドおじさんに、なんとかしてって、たのんで !!」

いつの間にか“重い”という表現を覚えていました。

でもねアドアドおじさんは完全週休二日制っぽいから頼んでもすぐには解決しないと思います。

「せだいこうたい、する~。みんなで、きねんさつえいしたい。おおきいおしゃしん、とって~」

「ビデオも、とって~」

“クリック”や“ダブルクリック”等の用語は小学校の情報の授業で覚えてきたようですが、

基本的には正式名称を知るまでずっとオトウト語で僕に訴えます。

ちなみに、

おおきいおしゃしん=プリントスクリーン

ビデオ=デスクトップ録画

です。

ブラウザの“進む”と“戻る”は覚えて、本などで出てきてもルビ無しで読めるようになりました。

が、長めの外来語や馴染みの無い熟語は、まだすんなりオトウト脳に定着しません。

僕が仕事していると、オトウトの叫びが聞こえてきました。

「ねぇねぇ! ちょっとたすけて! やじるしやじるしおしても、がめんがかわらない~ !!」

……。


やじるしやじるし=最新の情報に更新


です。

炎陽目前、皆様如何お過ごしですか僕はまだ師走です

暑かったり寒かったり蒸したり乾いたりレイアウトが崩れたまま戻らなかったりする日が続きますが、

とりあえず


 日本語のマ行は両唇鼻音であり

 日本人であれば決して母音や両唇接近音と言い間違える性質の音ではなく

 従って「mi ma」を「i wa」と言い間違える可能性などというものは

 自民基盤宮崎憎しの潜在意識または故意じゃなきゃあり得ねぇよ


と、口蹄疫被害畜産農家への「お祝い申し上げます」で思いました。

っていうか、オトウトは自分の長科白と他人の科白全部を暗記して幼稚園の劇に臨んだものでしたが、

大人があの程度の長さの発言にカンペが要るってどうよ。

麻生氏の些細な言い間違いには必死だったマスコミも、こんな致命的なのを叩かないってどうよ。


僕が普段時事ネタを扱わないのは、更新が滞って時事についていけないせいですが、

国会の野次が品位も知性も人間性も無かったので、つい手が滑って書きました反省はしていない。

オトウトにはああいう大人にならないで欲しい、と切に願っているうちに

小学校入学からもうすぐ2ヶ月、オトウトは元気に通学しています。


数年前、オトウトに何を着せるか悩み始めた頃、アイカタが仲の良い御親戚に

「T君の服、多過ぎて処分困っとるて言うてへんかった? あ~、ほな、少しもらってもええ?」

と電話してくれた結果、快く巨大ダンボール3箱を送って下さいました。

中学卒業くらいまで服買わなくても良さげな勢いです。


先日、入学式に着られそうな服あったかなぁ、とオトウトの箪笥を開けてみると、

T君が小学校の入学式に着る予定で買ったが別の服を買ったので忘れていたと思われる

4万円の値札がついたままの服一式が出てきました。

どうすんだコレ。ウチみたいな庶民には絶対似合わねぇ。でも他に持ってねぇ。


というわけで、人生で最後かもしれないレベルのおめかしで入学式に臨んだオトウト。

緊張はしていましたが、終始機嫌良く無事に終えました。


帰宅するなり、カメラ持参でわらわら現れる御近所の奥様がた。

「オトウトちゃんこっち向いて~」「次こっちこっち~はい笑って~」オトウトの写真を撮りまくります。何故。


数日後、「お写真できたの、良かったらもらって~」と頂いたオトウトの写真は、

それはそれは見事な手作りデコレーションを施された立派な額に入っていました

本当に有難うございますそして良かったら息子さんのも作ってあげて下さい

「ウチの子の? 何で?」とか仰らずに。


しかし、幼稚園の生活とは一変したわけで、オトウトは急に多忙になりました。

毎日楽しそうですが、無自覚のうちに疲労もストレスも溜まってきていることでしょう。


オトウトが最も苦戦しているのは、女性関係ではないでしょうか。

幼稚園時代に引き続き、手紙をもらったり遊びに行く待ち合わせをしたり。

1学年の人数が倍になったため、必然的に女子も増え、オトウトの苦労は如何ばかりかと察します。


そして、早熟な女子とは違ってバカ全開の男子の例に漏れず、

自分が何故声を掛けられているのか理解していないオトウト。

リビングで激しくトミカっていたオトウトに訊いてみました。


「あなたは、誰が一番好きなんですか?」


キラキラした瞳で、何の躊躇いも無く答えるオトウト。



「じぶん!」



……。



「かわいいから!」



理由は訊いてねぇ。

こいつは間違いなく、水仙になってしまう人種です。



そこへ、アイカタが入ってきました。オトウトが無邪気に質問します。


「ねぇねぇ、アイカタさんは、だれがいちばんすきなの?」



「は? 自分



こいつも即答しやがった。彼女達の立場は一体。



将来改築することがあったら、水仙が二本生えそうなので池は作らないことにします。