アメリカ大統領選は予備選に向けて、いよいよ本格化してきた。

8月下旬に行われる予備選候補者の第一回討論会で、顔ぶれは確定するだろう。

民主党、共和党ともに現職および元職のバイデン、トランプが先陣をきって出馬を表明した。

民主党では、現職大統領が出馬したことで候補に名乗り出た人数は少ないが、共和党では乱立と言ってよいほどの様相を呈している。

 

まずは、民主党サンダース出馬辞退から考えてみよう。

「バイデンが出馬するならば、自分は出ない」とかねてから発言していた通り、バイデン出馬表明の直後に出馬辞退をした。彼には「共和党に大統領職を渡すのは何としても避けたい」との思いが強い。

しかし、かつての大統領選でサンダースを応援した有権者がすべてバイデン支持に向かうのか?と言えば、それはないだろう。

 

第三党候補として、大学教授のコーネル・ウェストが立候補した。彼はオバマ前大統領の政策を厳しく批判したことで知られる。人民党からの出馬が取りざたされていたが、現在は緑の党からの出馬を模索している。

人民党には、サンダース大統領選の際に選挙スタッフとして働いた人々が参加している。(ニューヨークタイムズ)

 

では、バイデンはサンダース支持者を受け止めることができるのか?

バイデン出馬表明のプロモーションビデオを見る限り、教育問題にほとんど触れていいない。サンダース支持者のレフト世代は、大学の高い学資、学生ローン、進学できるかどうかで将来の社会的地位、賃金の格差に敏感に反応している。

その要求や格差是正の改善が政策に見られなければ、ヒラリーがトランプに負けた時と同じことが起こる可能性がある。

さすがに、共和党候補に投票することはないだろうが、棄権するか、コーネル・ウェストに投票する可能性は大きい。

なお、民主党で立候補したのはロバート・ケネディジュニア、故ジョン・F・ケネディの甥で本人も暗殺されたロバート・ケネディの息子だ。この人物は反ワクチン論者として名をはせた。もう一人は、かつても立候補したマリアンヌ・ウィルソン(72才)である。

下にバイデン出馬表明のプロモーションビデオの翻訳と政策の分析の過去記事、およびヒラリーがトランプに敗北したてん末を述べた記事も参考のためにURLを貼り付けておく。

バイデン大統領 2024年大統領選挙に出馬表明 プロモーションビデオ翻訳 | 日米左派運動:バーニー・サンダースとレフト世代 (ameblo.jp)

 

バイデン出馬表明「アメリカの魂のための戦い」①共和党穏健派取り込みを模索 | 日米左派運動:バーニー・サンダースとレフト世代 (ameblo.jp)

 

バイデン出馬表明「アメリカの魂のための戦い」②民主党左派取込み成功?サンダースはバイデンを支持? | 日米左派運動:バーニー・サンダースとレフト世代 (ameblo.jp)

 

2016年米大統領選 ヒラリーは「女性だから」トランプに負けたのではない | 日米左派運動:バーニー・サンダースとレフト世代 (ameblo.jp)

 

共和党に関しては、有力候補者としてトランプのほかに、現フロリダ州知事ロン・ディサントス、元副大統領マイク・ペンス、全国連大使ニッキ・ヘイリーなどがあげられるあろう。フロリダ州は年金生活者が気候温暖なので集まる州であると同時にキューバ革命から逃れてアメリカにやってきた人も多い。かれらは当然のことながら、リベラルは嫌いだ。ディサントスはトランプの政策をほぼ踏襲したうえで、陰謀論は排除する姿勢をとっており、彼が共和党候補者として一本化すれば、バイデンにとって脅威となるだろうと言われている。

バイデンは現在80才、大統領に当選したとして就任時には82才、任期満了時には84才となっている。先日(2023年6月1日)空軍士官学校卒業式の際、サンドバッグにつまずいて転倒した。高齢の不安はいつもつきまとっている。

それに対して、ディサントスは現在44才。年齢からみても有利な状況にいる。