yuchan、本の中で食べ物がでてくると、


眼を宙に据え、しきりに空想の翅を延ばした

「私の美の世界」森茉莉 (新潮文庫) P.30


↑こうなりますよほっこり音譜


ブロ友さんの勿忘草さんが、ブログで

「まぼろしの白馬」エリザベス•グージ 作

をご紹介してくださって、yuchanはずっと、〈眼を宙に据え、しきりに空想の翅を延ばした〉まま読みました立ち上がるスター

食文化、いろいろな生活の文化のディティールの描写が細やかに書かれています。

yuchanは初めて読みましたが、子供時代にこの本を読むことができたらなんと豊饒な読書体験だっただろうと思いました。

是非とも勿忘草さんのご紹介文を読まれて、豊かな時間に浸ってくださいうさぎのぬいぐるみ花


ダウン




Хайку 俳句


ロシア語の俳句




いつの新聞記事なのかわからない。切り抜きはいつもは日にちを書いておくのだけれど。

今は新聞をとっていない。おそらく10~20年前くらいの記事。朝日新聞。

日本人とは違う感覚。ロシアの俳句。

一瞬が、切りとられる。 

スナップショット、というのか。

窓に、風で吹かれた小雨の雨粒が、わずかに付いているような。


点滴…/場違いに打つ/窓の外の小雨


名前も日付もない/花の中の蜂/古いジャスミン


枯れた水溜まり/はだしの足跡/かえるたち


たった一度だけ/彼女は言った/42年に猫を食べた


〈点滴…〉の句は、チェーホフの「六号室」を思い出す。











去年か一昨年の冬

図書館で。



(夏なのに毛糸の話でスミマセン(^∧^))

「ニットで奏でるエクローグ」

 嶋田俊之

  文化出版局


前にも言ったけど、yuchanは超不器用です!

(ワタシにできるのは、ボタン付けと運針だけです!←yuchan、すごく自慢げに言ってない? ねー)

手芸やハンドメイドは見るのは好きですが、作ろうとは思いません

なぜこの本をとりあげたのかというと、スエタアから音楽が聴こえてきたから。

ではないですが、なにかの特集か新刊で置かれていたか忘れたけど背表紙ではなく表側の表紙で陳列されていて、見たしゅんかん、スエタア(セーターじゃダメ!森茉莉も三島由紀夫もスエタアと書いているし)が音楽奏でだした、

んではないですが。立ち止まって中をぱらぱらと見ると、パターン化された図案と色が、自然の中のいろいろなものと同化しているように思えた。花や鳥や葉や…

それぞれの作品にタイトルが付いている

Slåtter(スレッテル)、Ribbon、Canon、Arabesque、Rond、Eclogue…(まだあります。一部だけ)

音楽用語が多いのは、製作者が音楽家だから?

製作者の嶋田俊之さんは音大卒業後、渡欧しヨーロッパで本格的に編み物に取り組む。現在は二足の草鞋かどちらかを本業にしてるかわかりませんが…

Eclogueとは…この本のすてきなところは、たんに編み方を書いているのではなく、想像力を引き出すような書き方をしているところ。Eclogueの作品の解説のところは、編み物の解説とは思えないような、言葉の音楽を聴いているような、想像をかきたてる表現で書かれている。音楽家は楽譜にいろいろ書き込んでいるので、1音にどんなことが含まれているのか、色なのか、香りなのか、なにかの感覚なのか、を、言葉にすることができるのかも。あるいは、音に。






Arabesque アラベスク


yuchanはクラシックはよくわかりませんが、シューマン、ドビュッシーの曲にアラベスクがあったような。唐草模様のようなアラベスク模様。







毛糸のスエタアの模様は、


アラベスク



音楽が聞こえてくるような



(yuchan)






アマゾンのコメントによると、この本の作り方は上級者向けなんだそうです。yuchanはどんなのが上級者向けでどんなのが初級者向けなのか、まったくわかりませんチューあせる




「極私的東京案内」

   ジャック•ルーボー

    水声社




 
以前、ブログにも書いたジャック•ルーボーの「極私的東京案内」

ひとつの文章毎に数字がうってある。




34 3 11 注記。詩の一句ごとに一ページ全体を、それも表だけでなく一枚をあてるべきだろう。裏面は、空白のなかに、詩の影、詩の記憶。

P.25


34 3 12 道元(十三世紀中頃)、弟子たちに向かっていわく「非ー思考を思考する?/どうやって非ー思考を思考するのか?/非ー思考によってである//※」

「箇の不思量底を思量せよ/不思量底如何か思量せん/非思量/これ乃ち座禅の要衝なり」(「普勘座禅儀」)

P.25


34 3 15 源頼政(平安末期)の短歌「めづらしき/うちとけて/まづものいふは/雪の下水//」(いかにも珍しい春のきざし、いつの間にか氷が溶けると、はじめに心に語りかけるのは雪の下を流れる水である)

P.25


34 3 16 mezura-siki※なんという偶然の一致!では南仏吟遊詩人(トルバドゥール)たちは日本の詩歌を知っていたのか?それとも日本人がトルバドゥールを?

南仏古語mezuraはフランス語のmesureにあたり、トルバドゥールの恋愛においてもっとも重要なキーワードであり、愛における節度、たしなみ、また詩の韻律を意味する。

P.25~26



56 94 長歌二首


56 95 Ⅰ

1 水のうえ

  石から石へ


2 足もとの

  石から石へ


3 音もなく

  石を歩めば


4 石と水

  鯉がむらがる


5 散る石に

  色とりどりに


6 ちりぢりに

  色めきうごく


7 石は散り

  歩みに色なし


8 木の色を

  水にうつして


9 石をわたり

  小橋をすぎる


10 橋は丸く

   水にかこまれ


11 花をうつし

   庭木をうつす


12 花と水

   紅(くれない)にじみ


13 うす緑

   空もうすらぐ


14 さだまらぬ

   木の葉と木の葉


15 行くひとの

   歩みは遅く


16 あとを追い

   歩むひとなし


17 指の間に

   透かしみる雲


18 春咲きの

   桜をすぎて


19 暗い道

   木蔭を行こう


20 小暗い道を

   か黒い道を



P.65~68









長歌Ⅱは、省略しました








 尾崎翠


「歩行」











(。・∀・。)ノ🎵🎵🎵

編み物男子といえば、橋本治❗



MATANE~〓〓〓