【ただのラッキー】
中学校の吹奏楽部を指導し始めて気づいたことは、
中学生を教え始める前に教えてきた生徒さん達はとても教えやすい子達ばかりだったということ。高校生で吹奏楽を続けている子や大人になって音楽を続けている人、指導されている先生方等。
(ここで言う、教えやすい子というのは、認知機能が水準以上で、自分で勝手に気づきを得て自分で勝手に練習して上達する子のことをいう。)
それまでに教えた生徒さんが、レッスンの時に吹けるようになった〜!と喜んでくれて、私は満足していたが、実は違う!
これはただのラッキーだった…
【何回教えてもあの子はできないんだって‼︎】
教える側に教える為の知識や技能が足りず、従来の音楽指導の”あたり前“のやり方をしても上手く上達ができなくて、自分には音楽は向いてない、楽しめないと自分で、または先生が判断した子は音楽を続けるだろうか?
指導者の中には教える技術がアップデートされている方もいる反面、なかなか昔の指導方法(ダメなところを指摘するだけ、や、吹いて見せて盗ませるのみ等)が抜けない方もいる。
昔の指導を続けてしまうと、水準以上の認知機能を持っているラッキーな生徒さんしか上達できないんじゃないかと私は思う。
そんな先生は、うまく吹けない子に出会った時にどうするのだろう?
この子には音楽の才能がないのだ、向いてないのだと、生徒の責任にして諦めるのだろうか?
「あの子は何回教えても吹けない」
と先生に言われ、諦められて放置されてきた子を何人か見てきた。
自分が教わった方法だけが正しくて、それが正しいのだと証明するための指導をしていると、うまくいかない生徒さんに会った時、生徒さんの個性のせいにしてしまう。でも、それはうまく吹けない原因の一つではあるかもしれないが、うまく教えられない理由にはならないと思う。
数年前、私がそれまで、ただ受け身で教わってきたことだけで教えていた時、生徒さんに言われた。
「なんでそうやって練習するのですか?」
私はこう答えた。
「なぜだろう?わからない。私はそう教わったから…」
この生徒さんに出会ったから、教えるとは何だろう、自分が受けた指導は何だったのか、根拠はあったのか、もっと良い教え方があるのだろうか?と、学びはじめることができた。
この体験がなければ私はずっと、自分が指導されたことが正しいのだと証明する為の指導をし続けていたと思う。
私は本当にラッキーだ。
この生徒さんのおかげで
自分の指導方法は”偏っている”と気づけたから……
【教わった通りに教えてもうまくいかないこともある】
通常の手順で教えてもうまくいかない生徒さんには、どうあればできるようになるのか?ということを探るのにとても時間がかかる。
部活動の活動時間内では、個別に曲全部ができるようになるまで教えることができない…けど、状況は変えられないから自分にできることを精一杯やるしかない。他の子と比べて不器用?でも、自分がうまくできるやり方を発見すれば音楽
が楽しいと思えると思うから。
吹奏楽部で音楽に出会ったけど、先生や先輩の言う通りにできない、周りの子と同じようにに練習しても上手くなれず、自分は向いてないのだと判断し、または先生や先輩や友達に判断され、自信をなくし、音楽を続けるのを断念してしまう子が減りますように…。。