文様の話 ~『青海波』 | YUKARI /紫がたりのブログ

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みなさん、こんばんは。

本日ご紹介するのは『青海波(せいがいは)』です。


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扇を重ねたような波の連続文様ですね。


この文様は前にも書きましたが、ササン朝ペルシア発祥ですが、シルクロードを通って中国に入りました。


それが日本に伝わったわけですが、『青海波』といいますと、源氏物語紅葉賀(もみじのが)の帖で源氏と頭の中将が舞った場面を思い出す方も多いのではないでしょうか。

錦秋の紅葉舞い散る中で、二人の貴公子がゆったりと舞う美しい有名な場面ですね。


この舞楽が『青海波』というものなので、その装束にあしらわれた文様を『青海波』と言うようになった、と書かれる文献が多いですが、さらに細かく言いますと、この舞楽の発祥の地が大きくかかわって来ますのでそのお話を。


ササン朝ペルシアにて発祥した文様は中国に流入し、西方にある山岳の民俗がこの文様を好んで身に付けました。

それが「青海国」と言われる国でした。

この青海国から伝えられた舞楽が『青海波』なのです。


我が国にてこの文様が広く定着したのは、海に囲まれた風土がそうさせたのでしょう。

海によって恵みをもたらされるありがたさ。

時には猛威をふるう海がいつでも穏やかに凪いでいるように、という意味合いをこめて永く続く幸せをもたらす吉祥文様とされました。






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