文様の話3 ~文様と紋様 | YUKARI /紫がたりのブログ

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みなさん、こんばんは。


本日は文様の具体的な解説を、と思いましたが、文様の概念をまず再認識していただきましょう。

それにはその道の方が端的に書かれたものがあるので、引用させていただきます。


『キモノ文様事典』藤原久勝氏著 20015.1刊行淡交社より


文様(もんよう)・・・

 図柄そのものを指すもので、装飾する点・線・面・色・形などのまとまりのある構成、配列を表現する言葉として採用してきたもの。


紋様(もんよう)・・・

文様と同じく“もんよう”という言葉にあてられているが、本来的には“地紋”“紋織”など織物の“もんよう”を表現するのに使われた文字。


柄(がら)・・・

ほとんど文様、模様と同じであるが、模様という言葉が主に後染めの絵羽系統に用いられるのに対して、「縞柄」「絣柄」「お召柄」というように主に先染め織物に用いられている。


模様(もよう)・・・

文様や柄よりも比較的概念が大きく、衣服の文様・色・柄・風合いなどを含めた全体の感じを示すものとして用いることが多い。着物の場合は「振袖模様」「留袖模様」「裾模様」というように、普通絵羽づえになった文様のつけ方をさすように用いられている。


※このほかの「図案」は、着物に描かれる前の下絵や、紙上に描きあらわしたもの。


「意匠」は工芸品の形、模様、色などに加える考案、工夫として「デザイン」は洋装も含めての全体を作りあげる上での設計として広く用いることが多い。


勉強になりますねぇ・・・言いえて妙とはまさにこのこと。


私は「デザイン」という言葉をよく使いますが、世界観を構築して、指輪のみならずディスプレイやケース、インセンティブなども考えるので、まさに『デザイン』が私の仕事なのだと思います。


上記画像は『天寿国繍帳』です。

橘大郎女が亡き聖徳太子を供養するのに作らせたものですね。







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