第一次世界大戦前夜の欧州を舞台としたゲームで、各プレイヤーと交渉しつつ自国の軍隊を動かし、領土の拡大をして勝利を目指すゲームです。
プチロマとは…
雰囲気だけでもディプロマシーっぽさをさくっと味わいたい、そんな時のための簡略短縮版ディプロマシーです。
①目的
②ゲームの進行
以下、プチロマをベースとした説明です。
①目的
・勝利条件を達成すること。
主な勝利条件は、領土を拡大して必要な領土数を確保することです。
6拠点確保が勝利条件であれば、自分の駒で6つの領土を確保すれば勝利となります。
②ゲームの進行
ゲームは各プレイヤーと交渉をしつつ駒(軍隊)を動かしていくことで進行します。
●外交・行軍フェイズ
…各プレイヤーと交渉をしつつ、自軍の動きを決定、命令を出します。
●行軍処理・占領・調整フェイズ
…各プレイヤーの命令が同時に処理され、その結果が盤面に反映されます。他国や中立の地域に自軍の駒がいた場合、その地域を占領できます。
また、行軍処理の結果、自軍がいない自国の領地ができた場合、そこに新しい自軍の駒が生産されます。
1.移動
4.増産
この
外交・行軍フェイズ
戦闘処理・占領・調整フェイズ
のセットが1年となり、
これを繰り返して領土の拡大を目指します。
★ゲームの流れ
1年目の外交交渉・命令提出
↓
命令内容の処理
↓
占領と増産(自動)
↓
2年目の外交交渉・命令提出
↓
と進行していきます。
③行軍(駒の動き)
自軍の駒に出せる命令は
・維持(待機)
・移動
・支援(移動支援,維持支援)
の3種類。
◯維持
◯移動
◯支援
維持支援…隣接する地域の他の駒の維持を支援します。
移動支援…隣接する地域への他の駒の移動を支援します。
移動支援例:Ber S Vie-Mos
(ベルリンが、ウィーンからモスクワへの移動を支援)
ただし、支援を出す駒が他の駒から攻撃された場合、原則として支援は無効になります。
④行軍処理
各プレイヤーの命令内容をすべて同時処理します。
行軍処理の例その1
1.Vie-Mos
ウィーンから他の駒がいないモスクワへ移動
移動は成功し、ウィーンの駒はモスクワへ移ります。
2.Vie-Mos,Mos H
ウィーンから他の駒がいるモスクワへ移動
モスクワの駒は維持成功
3.Vie-Ber,Mos-Ber
ウィーンから他の駒がいないベルリンへ移動
こうした行軍の結果を反映し、占領と増産(自動処理)が行われ、次の年が始まります。
また、行軍ルールは若干複雑なため、詳細はディプロマシーの公式ルールブック等を参照して下さい。
行軍処理の例その2
Ber-Mos…成功
Vie S Ber-Mos…成功
Mos H…失敗
b´.処理結果
Ber-Mos…失敗
Vie S Ber-Mos…失敗
Mos H…成功
Rom-Vie
Berは支援1を受けているが、RomのVieへの移動により、Vieの支援はカットされるため、Berが受ける支援は0となり、Mosは維持に成功する。
c.命令内容
Ber-Mos
Vie S Ber-Mos
Mos H
Con S Mos H
c´.処理結果
Ber-Mos…失敗
Vie S Ber-Mos…支援を出すことは成功
Mos H…成功
Con S Mos H…成功
Berは支援1を受けているが、ConがMosの維持を支援しているため、Berが受ける支援は1、Mosが受ける支援も1となり、Mosは維持に成功する。
d.命令内容
Ber-Mos
Vie S Ber-Mos
Mos-Vie
d'.処理結果
Ber-Mos…成功
Vie S Ber-Mos…成功
Mos-Vie…失敗
移動支援(Ber-Mos)を出している駒(Vie)がその支援の移動先(Mos)からの攻撃(移動)を受けても支援はカットされないという支援カットの例外により、支援カットが発生しないため、Berは支援1を受けていることとなり、移動は成功する。※移動支援を出している駒が撃退された場合は別のため注意
※上記処理例はすべてのパターンを網羅しているわけではなく、また、可能な限り表記を単純にしたため、それによる誤解が発生する場合が考えられます。少しでも疑問に思う点等あればご質問下さい。
⑤外交交渉
各プレイヤー外交時間中に2カ国間、または複数国間で自由に交渉ができます。交渉内で行った約束破ったり、他国との交渉内容を第3国に漏らしても問題ありませんが、他国との交渉内容をスクショ等により第3国に示すような行為はできません。