
☔️天気の子☀️ レビュー
✳︎ネタバレ有りますので注意です!!
●映画の概要
『天気の子』
2019年7月19日(金)全国東宝系公開
【ストーリー】
「あの光の中に、行ってみたかった」
高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。
彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。
ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らす少女・陽菜。彼女には、不思議な能力があった。
「ねぇ、今から晴れるよ」
少しずつ雨が止み、美しく光り出す街並み。それは祈るだけで、空を晴れに出来る力だった――
【スタッフ】
原作・脚本・監督:新海誠
音楽:RADWIMPS
キャラクターデザイン:田中将賀
作画監督:田村篤
美術監督:滝口比呂志製作:「天気の子」製作委員会
制作プロデュース:STORY inc.
制作:コミックス・ウェーブ・フィルム
配給:東宝
【キャスト】
森嶋帆高:醍醐虎汰朗
天野陽菜:森七菜
須賀圭介:小栗旬
夏美:本田翼
冨美:倍賞千恵子
天野凪:吉柳咲良
安井:平泉成
高井:梶裕貴
※敬称略
公式サイトhttps://www.tenkinoko.com/
●まずはじめに
先に言っておきますが、ボクはミーハーな人間です。
「君の名は。」も公開当初はどっぷりハマりましたが、一大ブームになってきた頃にはすでに冷めていて、「そんな面白いかなー?」っとか言ってイキってたタイプです 笑
新海誠作品を好きなのか嫌いなのか...自分でもよく分からない中途半端な人間です。
今回の「天気の子」のティザービジュアル(↑の写真のやつ)が発表された時、大空と雲と少女が絶妙に配置されたデザインで「カッコいい!!」ってなり、一気に期待が高まったのを覚えてます。
公開が迫り、過去作品を観ているうちにすっかり新海モードに入ってしまい、何年ぶりかに公開初日の初回上映を意気揚々と観に行きました。
そんな超ミーハーな人間のレビューですが、良ければ読んでみてください♪
●素直な感想
10段階でいうなら8.5くらいな感じでした。
新海作品の特徴でもある映像は文句なしにキレイで、キャラデザインも素敵だし、なんせヒロインの陽菜がかわいい。ストーリー展開も「君の名は。」のように複雑ではなく、タイムリープ等の要素もないのでとても分かりやすく、多くの世代の人が楽しめる内容になってたように感じる。
ただ、もうちょっと何かガツンとアガるものが欲しかったかなっというのが正直なところ...その何かについてこれから書いていきたいと思います。
①音楽(の使い方)
前作が劇伴や主題歌を担当するRADWIMPSのPVだというような批判があったのは知っていたが、今回はその反省を生かしたのか音楽の使い方が前作よりもやや抑えめの印象。
個人的には、序盤から夢灯篭と共にオープニングクレジットが始まる流れが印象的で好きだったからかやや盛り上がりに欠けるスタート...
↓
中盤でかかる楽曲も前前前世ほどのアガる感じはない...
↓
終盤になってようやく、欲しかったのはこれこれこの感じ!!っと盛り上がってきた頃にはもう終わっていた...ホントそんな印象。
楽曲自体は予告編で聴いた時点で「今回も最高じゃん!!」ってなっていたけど、作品全体で見ると物足りなさが残る。何だろうか??
おそらく、前作が最高なまでに映像とセリフと音楽が合わさって盛り上がる展開だったからだと思われる。
まあ前と同じことしてもダメだという判断なのかもしれないけど、少し肩透かしな感じ...
②物語
ストーリーライン自体は非常にシンプル。ただしシンプルな分ややパンチに欠ける。「君の名は。」が男女入れ替わり要素やタイムリープ要素、ディザスタームービー要素等が盛りだくさんだっただけに、内容自体は世界(東京?)が大きく変わってしまうとても大規模な話のはずなのに、なぜか小ぶりに感じてしまう。
また今回、監督がインタビュー等で「批判があると思うが恐れずに作った」というようなニュアンスを語っており、これは期待できる!!と期待値を上げすぎたせいか、観た後の感想としては「物語自体はいたって平凡かな」と思った。
主人公帆高の行動は、冷静にみるとかなり非道だ。
理由は明確には描かないが家出し、拳銃を撃ち、未成年なのにラブホ行き、警察に怪我させたり、逃げたりする。そして何より、まともな天気よりヒロインを選び、東京沈没を引き起こす。
この内容、確かに非難覚悟なのかもしれないけど、アニメ映画を観てそんなことを批判するヤツはいない気がするし、全く気にしなくていい批判だと思う。
大ヒットした前作の後の作品での大きなプレッシャーは仕方ないにしても、もっと作品の根幹の部分で尖っている あるいは 何かしら新しい演出等でビックリさせて欲しかった気はする。
③タイアップやコラボの数々
これはもう前作のヒットで仕方ないのかもしれないが、公開前からタイアップやらコラボ企画やらが多過ぎて少し興醒めしてしまう。ざっと今思い出すだけでもカップヌードル、ソフトバンク、バイトルとかとか。
しかも結構な頻度でCMを見た。決して映画のイメージを崩すようなものではないが、商業的なイメージが強くなり過ぎてしまい、作品自体のイメージにも影響するように思う。
また前作の成功の成果か、過去作品と比べると圧倒的に作中に登場する実名の会社名や商品が多くなったことがわかる。それらはリアルな生活描写としてはいいんだけど、上記の大量のタイアップ広告等の影響もあり、どこか観客が物語の世界に没入するのを妨げる気もする。ここに関しては全く逆の人もいるかもだけど...
まとめ
色々書いてきたけど、要は「期待値が高過ぎたのだ」という結論に落ち着いた。驚きが少なかった。
持ち味の映像美も、RADの音楽も、物語も、前作と比べて突出して秀でている部分は少なく感じてしまう。
どうしても「君の名は。」の感動や驚きと比較してしまうとやや劣るように見えてしまう。
それはやはり、前作がいかに『初めて』の体験を観客に与えたのかに尽きると思う。
この作品単体で見ればボク自身も十分に満足できる作品だったし、ツイッターや大手サイトのレビューを見ても概ね好意的な意見が多いようだ。特に物語の部分では今作のほうがストレートで良い、新海誠らしいという意見も多い。
なんだかんだ文句ばかり言ってきた割に、ポスターを部屋に飾り、サントラ聴いて、小説版も買ったボクはついさっき読み終わり、もう一度劇場に観に行こうと決めた。好きな作品なのは間違いないし、ブルーレイも通常版ではなく、スペシャル版を買うであろう 笑
どうしても前作と比較されてしまいかわいそうではあるけど、人にオススメできる作品であるのは間違いない。ぜひ劇場の大画面で観て欲しいと思います!!