タイトル通りに見るとすごく無関心でなげやりな感じですが、これはそういう意味ではなく。

歳を食ったせいだとは思うのですが、若い頃に考えていたぎらぎらしたものが鳴りを潜めてしまうということです。

昔のブログ記事では何だかでっかい主語を立てて高慢なことを述べていたような気がしますが。

今となっては一種の「黒歴史」のように思えてしまうぐらい「どうでもいい」。

一応当方、まがいなりにも医者をやっていて、それ以外の職をあまり知らないので以下の話は半分お医者さん向けの話になりますが、ご了承ください。

私は過重労働やパワハラなども経験しました。

あの頃は世界も視界も狭かったので(今も広くはないけど)、そこで頑張らなきゃ、と思い続けていました。

頑張ってしがみつくことが、自分の将来とかキャリアに繋がると信じていたので。

しかし心を壊してしまい、体も不調をきたし、もう続けられない、もう限界だ…と思って仕事を辞め、精神科に通い始めた時、自分のキャリアは終わったなー、と思いました。

その後も色々ありましたが、今の仕事に落ち着いた時。

確かにキャリアは終わりましたが、生きていくのが楽になりました。

今は仕事と趣味(小説とイラスト)を両立させながら、それなりに楽しく毎日過ごせていると思います。

だから先日、後期研修医が過重労働で自殺した事件を見た時に思ったのは「彼は誰よりも真面目だったんだろうな」ということです。

まだこれから色んなことを学ばなきゃいけないと意気込んでいる時期ほど自分を追い込みますし、周りが見えなくなります。

今自分が置かれている世界が実はごくごく小さなものであることに気づけないのです。

「井の中の蛙」という言葉を知っている人は多いと思いますが、自分がそうなっているということに気づけない人(気づいていても抜け出せない人)が大半だと思います。

何かが出来なかったりすると「まだまだ自分は未熟だ」と考えてさらに追い込みます。

もちろんそれらに耐えられるようになるまでの強靭な精神力を養う猛者もいますが、そうでない人の方が多いでしょう。

そんな時は一度振り返ってみたらいいかもしれません。

ほんとにそのキャリアは大事なのか?と。

とある事件で上司に裏切られた先輩医師は心臓外科医を辞めましたが渡米して呼吸器外科医としてばりばりやっています。

リスタートは切れます。

若ければ若いほどやりやすいのは仕方のないことですが、それなりに歳を食っていてもやりようによっては逃げ道はあります。

自殺したくなるぐらい追い込まれている若いお医者さん、いたらうちの病院で働きませんか?(笑)