帰りの方向が同じ私達は
一緒にNさんが呼ぶ代行で帰る
段取りを取っていたけど代行が
到着するまで少し時間がかかる
との事だった。
『待たせるのは寒いし、
もう遅いから旦那さんも心配してる。
先にタクシーで帰りなさい。
送ってあげられなくなったから
タクシー代は渡す!』
がっかりした自分がいた。
あと少しでも、もう少しNさんと、
私の名前をたくさん呼んでくれるNさんと、
一緒の時間を過ごしたかった。
だけど他の同僚もいた為
大人しくタクシーに乗った。
"私は一体何を期待してるんだろう…。"
一人タクシーの中で考えた。
きっとNさんは私を
そういう対象には見てない。
私も片思いでいいし
気持ちも伝えるつもりはない
そう思ってる。
私には夫がいる。
家族を壊したくない。
だけど、Nさんを想う心は
ずっと何かを期待してしまっていた。
言う事を聞いてくれなかった。
帰って寝よう…
今日の余韻に浸っていい夢でもみよう。
そう思って帰宅すると
思わぬハプニングが起こった。
家の鍵がない…。