慢性腰痛患者ゼロの社会を夢見る黒田雄太です。
このブログは
【慢性腰痛をはじめとする慢性痛にお悩みの方】
に対して
「正しい痛みの知識や対処法」
に関する情報を発信し、
それらを知ったり、身に付けることで自らの力で痛みに立ち向かうことが出来るようになって頂けることをサポートすることを目的としています。
久しぶりの投稿になりました。
今後は更新頻度を1週間に1度から2週間に1度に減らして投稿していきます。
ですが、更新頻度を減らす代わりに内容はより濃いものにしたいと思っています。
慢性腰痛患者がゼロの社会となるために腰痛に対する正しい情報を発信し続けます!
さて、腰痛シリーズ第5回目は
メカニカルペインについて紹介したいと思います。
腰痛シリーズの第2回で紹介した「腰痛のトリアージ(https://ameblo.jp/yu0ta7ku1ro0da/entry-12306825768.html)」の中の1つです。
メカニカルペインとは、
腰椎部、仙骨部、臀部、大腿部に痛みを感じる場合で、
姿勢や動作によって痛みが変化する(強くなったり、楽になったり)
という特徴があります。
全腰痛に占める割合は80~90%で、6週間以内に90%の患者が自然に回復します。
今回は、姿勢や動作によって痛みが変化するというメカニカルペインについて、どの組織が関係しているのかという
「組織鑑別」
の視点で考えていきたいと思います。
まず、どのような組織がその腰痛に関係しているのかを考えるためには、各組織がどのようなストレスを受けた時に痛みが出るのかを知っておく必要があります。
例えば、
・筋肉 → 伸ばされる、力を入れる、押す
・筋膜(筋肉を覆う膜) → 伸ばされる、押す
・靭帯 → 伸ばされる、押す
・椎間板、軟骨 → 圧迫される
などのストレスがかかったときに痛みが生じます。
まとめると、体にある組織にかかるストレスは基本的に
「伸張される(伸ばされる)」か、「圧迫される(潰される)」の2つのパターンがほとんどです。
また、筋肉であれば、「収縮する(力を入れる)」という時にストレスがかかります。
【画像引用元】プロメテウス解剖学アトラス
そして、次にどこが痛いのか?、どのような動作をしたら痛みがあるのか?、どの姿勢だと痛みが出るのか?という事を確認します。
前屈みする時に腰が痛いのであれば、
腰周囲の筋肉や筋膜、靭帯などは引き伸ばされますし、
椎間板の前方部などは圧迫を受けます。
逆に、
後ろに腰を反る時には、腰周囲の筋肉や筋膜、靭帯などは緩み、背骨の関節(椎間関節)の軟骨や椎間板の後方は圧迫されます。
そのため、どの動きによって痛みが出ているのかという事
が分かると、どのような組織にストレスがかかっているのかを予測することが出来ます。
その他にも痛みの部位をより詳細に確認したり、圧痛(押して痛いのか?)があるか?痛みの範囲、痛みの質なども確認し、総合的にどの組織に問題があるのかを考えていきます。
そして、なぜこれ程ストレスを受けている組織を見つけることに拘るのかというと、1つは、組織によって治療法が変わるからです。
筋肉であればストレッチやマッサージ
筋膜であれば筋膜リリース
関節包であれば関節包ストレッチ
などというように組織別にアプローチは異なります。
2つ目は、問題がある組織を再発しないために強くしていく(=抵抗力を上げる)という事をするためです。
組織によって抵抗力の上げ方は異なるためしっかりと組織鑑別する必要があるという事です。
<まとめ>
・メカニカルペインとは、腰椎部、仙骨部、臀部、大腿部に痛みを感じる場合で、姿勢や動作によって痛みが変化する(強くなったり楽になったり)という特徴がある。
・全腰痛に占める割合は80~90%で、6週間以内に90%の患者が自然に回復する。
・組織鑑別を行う時には、その組織の特性を知っておく必要がある。
・組織は「伸張される(伸ばされる)」か、「圧迫される(潰される)」の2つのパターンがほとんどである。
・組織鑑別を行う理由としては、「組織別にアプローチを行うため」と、「抵抗力を上げるため」の2つである。
もし、ブログの内容が分からない方がいらっしゃいましたら下にあります「コメントする」からご意見、ご質問をよろしくお願い致します。
では、次回は腰痛シリーズの「⑥腰痛の再発や慢性化の原因~イエローフラッグ~」を投稿したいと思います!
最後まで、ご覧いただきありがとうございましたm(_ _ )m
【参考書籍】
・株式会社春秋社,長谷川淳史,腰痛ガイドブック‐根拠に基づく治療戦略
