秒速5センチメートルのblog

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秒速5センチメートル それは桜の花びらの舞い落ちる速度 そんな風にひらりひらり優しく揺れながら書いていたいかな。

私が出向いているパート先は介護施設なのですが

やはり毎日の様に亡くなるかたがいらっしゃる。

こちらで働きだして最初の頃は分からなかったけれど

ある意味入居者の方々は生きていらっしゃる方だけでは

ない事をしってしまった昨今(-_-;)

その事が理解できてからはあまり入居者の方々個人個人を

見る事はしないようにした。

 

私が配膳を2Fへと運ぶのですが、入居者さんの中には痴呆も

手伝い人に付いて歩いてしまう方もいらっしゃるので

配膳車を押す際にぶつからない様注意しながら押しています。

2Fへのエレベーターに繋がる廊下に少し薄暗い場所が

あるのですがその辺りでパタパタとスリッパで近づく音が

してきたので危ないなあ・・と思いつつ一度止まり

「危ないですよ」と声をかけた瞬間 背後から

「あなた、見える人ですか?」と介護士さんから声を

かけられた。

・・・

ってことはやっぱり生きてる入居者さんじゃなかったんだ💦

「いえ、スリッパの音がしたような気がしたので」と

お答えしたら

「気にしない事が一番ですよ」と言われた。

ですよね・・・

 

痴呆のままこういった施設で亡くなると自分が亡くなったという

事も分からないのかなあ・・・

色々思うと事はあるけれど ここで働きだしてからとにかく

疲れるのって暑さや仕事や人間関係だけでも滅入るのに

帰宅して玄関で動けなくなるほど疲れるのは

魂のエネルギーも奪われているのかなあ、などと

思ってしまった。