いまのわたしはきっと、人生で一番破廉恥。
人生で一番節操なし。
18歳の時のような、何かを模索しているような青い季節とは何か種の違ったもの。

少しばかり、人の扱いや、色気や、肌の触れる感覚を知り、僅かな武器を手に入れた大人と子供の狭間。
子供という言葉を使うのはおこがましい気もする。
でも子供であるという自意識だけはある、まわりの人がどう見ようとも。
他人もきっと自分を子供だと思っている人はたくさんいると思う、いったい何歳まで、子供だと感じるのか、日本人全員の謙遜やプライドを取り除いた心に直接聞いてみたいなあ。



それはさておき、わたしが犯している女としての罪は?
自分でも本当に悲しくなる程、あんなに大好きな尊敬している人たちですら、紫とピンクの空気に連れて行ってしまって、間違いを犯してしまう。
それって、わたしは、きっと"尊敬"とか"大好き"っていう、
そんな人がわたしを
わたしなんかに
落ちてくるのかしら?っていう破廉恥で下品な好奇心。

そしてまんまと私の長い爪に引っかかって落ちてきたときの
満足感、快感、
そして直後の
喪失感、自己嫌悪。

爪で、引っ掛けたと思ったのは実は自分の身体の中で。深い引っ掻き傷が心臓に増えていくことを、知っている。
でも、それによって心臓が脈打っていることも知ってるの。

妹に血の気が多いと言われた。わかる。
血がうるさすぎて、息ができない。
献血でもしに行ったら?と言われた。

この血を誰かに渡すことほど恐ろしいことはない。

わたしの、女としての、罪は?
わたしが、こういうふうにしか生きられない、罪は?
誰かがわたしの身体を舐め回すように見る。大好きな人の手を握る。酒を煽る。頭を寄せる。膝を寄せる。

その人の罪は?わたしの罪は?
わたしの欲望って一体どこへ行くの?


わたしって、きっと今が人生で一番破廉恥で、無節操で、さみしい。