注目の新世界ワインです。
ワインの教本でトップに出てくる新世界アメリカ、オーストラリア、最近は南アフリカも注目されているけれど、今日はニュージーランドが舞台です。
3月中旬、アサヒヤワインセラー さん主催のニュージーランドのワイン会に参加しました。来日(帰国?)ゲストは、ニュージーランドでワインメーカーとして活躍している楠田浩之 さん。
彼は元々サラリーマンをしてらしたのですが、ワインに魅せられてドイツへ留学、その後2001年からニュージーランドのマーティンボロでワイン造りをしています。私ごときがこんなに簡単に経歴をまとめてしまってはおこがましいので、興味のある方は彼のHP をご覧ください。
会場となったのは四谷のCache Cache というフレンチレストラン。こじんまりとしてとても雰囲気のあるお店。お料理も独創性があり、見た目も味も大満足。
この日のメニュー
お料理
さてさて、用意されていたのは謎の白ワイン1種類と赤ワイン4種類。
この謎の白ワインはブラインドでサーヴィスされ、回答の中から楠田さんの独断と偏見で正解に一番近いと思われる人にワインをプレゼントしてもらえるとあって、結構みんな真剣です。
この謎の白ワインについては最後にお話するとして、赤ワインからいきましょう。
まずはカベルネ・ソーヴィニヨン。ボルドーやオーストラリアを想像してるといい意味で期待を裏切られます。カベルネらしい果実味はしっかりあるけれど、渋みはとても穏やか。結構好きです。
お次はシラー。んっ?シラーズじゃなくてシラー?テイスティングとは関係ないことにひっかかり楠田さんに質問したところ、オーストラリアへの対抗意識が強いNZでは、シラーズではなくシラーというそうです。ふーん、そんなものなのかしらん。個人的にはフランスのシラーは苦手で、ブラインドしてもすぐにわかってしまうのですが楠田さんのシラーはスパイシーさをキープしつつとてもなめらかな舌ざわり。果実味もしっかりしていておいしい!楠田さん、帰国直前にシラーの畑を購入されたそうなので、今後のワインが楽しみです。
そしてピノノワール2種。
2003 Kusuda Wines Pinot Noir 『g』(グラベル)はイギリスの権威あるワイン専門誌「デキャンタ」で5つ星をもらったもの。2003年は干ばつでニュージーランドは大変だったそうですが、そんな中でこんな素晴らしいワインが出来るのも不思議なものです。土壌の違いによるこの「g」(=grave 砂利の意味)と「c」(=clay 粘土の意味)があるそうですが、この日は「c」はなし。うーん、是非飲み比べたい!
もう1種類、2002年のピノノワールをいただきましたが、この頃になると、アルコールが見事に回ってて「おいしかった」というコメント以外、どこかに飛んでしまいました。。。楠田さん、ごめんなさい。
それでは最後に、最初に飲んだ「謎の白ワイン」。
肉厚でありながら、アタックに甘みを感じるし、酸味も果実味もしっかりしてる。後味はグレープフルーツのような苦味もあるし、うーん、一体これは何だろう???
正解は・・・
ピノ・ノワールとシャルドネのブレンドでした!
30名ほどの参加者のうち、正解に近かったのは2名もいました!すごーい!どうしてわかるの???私はかすりもしませんでした。まさかブレンドだったなんて、まだまだワインは奥が深いです。
写真は1年前に「抽選」で当たった楠田さんのワイン。ちゃっかりサインをもらってます。
楽しい時間とおいしいワインですっかり大満足のワイン会でした♪