何日か前の産経新聞に中国の柔道に関する記事が載っていた。
そのタイトル、

『中国の柔道はミステリー』。

えぇ~!?っと思ってしまうことがいくつかあった。

・一般市民が通える柔道場がない
・一般国民は「柔道」を知らない
・女子選手専属の男子の練習相手がいて、
 各省から「選ばれて」くる彼らだが、
 練習台専門で試合には出ない

など。
(上記については「全く」ということはないかも知れないけど。。)

しかし、もっと驚いたのが、柔道女子52kg級で
金メダルを獲得した中国人女子選手の話。

この金メダリスト、小さい頃に国家によって選ばれ、
厳しい鍛錬を受けてきた「国家アマチュア」であるが、
32歳の既婚者で1歳半の娘さんがいるらしく、
立派なママさん金メダリストだ。

優勝決定後、中国紙の記者に

「いま一番したいことは1年も会っていない娘に合うことです。
母親としてすまないことばかりで、これから必ず埋め合わせます」

と述べたという。

生後半年頃から1歳半まで会っていないことになる。
この時期の子供はといえば、、

■ハイハイができるようになる
■タッチできるようになる
■歩けるようになる(走れるようにもなる)
■どんどん声を出すようになる
■離乳食からちゃんとしたご飯になる

などなど、あげればキリがないほど成長著しい時期。
こんな時期に一緒にいられないなんて。。

気になるのは、それが本人の意思なのか、
それとも国家的な義務によるものなのか。。

「埋め合わせます」というが、そういう問題ではない気がする。
この大切な時間はどうあがいても戻ってはこない。

金メダルと、子供に会えなかった1年、
天秤にかけたら、、、やるまでもない。
っと私は思う。

ただ、私はスポーツに人生をかけたり、
生きがいだと思ったりしたことはない。

これが価値観の話になるのであれば、
色んな見解があるだうから、それはそれで。。


おしまい。