大学院生の映画ブログ

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勉強の合間に観た映画の批評、感想を書いていきます。

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"Primal Fear" (1996) 評価:5/5
ジャンル:サスペンス
キャスト:リチャードギア、ローラ・リニー、エドワード・ノートン

【あらすじ】
大司教惨殺事件で逮捕されたのは、彼の侍者のアーロンという青年だった。売名家と呼ばれている弁護士マーティンは、事件の話題性から無償での弁護を申し出た。あどけないアーロンの表情を使ったマーティンの作戦も、明らかにされていく宅地開発に絡む大司教への恨みや“悪魔払い”の名のもとにビデオに収められた醜聞も、元恋人の検事ジャネットによって次々と提出される物的証拠の前にはなす術が無かった。そんな時、アーロンの精神分析を担当したアーリントン女医がつかんだ事実とは……。

【感想】
 僕が大好きな映画の一つを紹介したいと思います。この映画、実はそんな有名ではないが、知る人ぞ知る名作だと思う。最近はTSUTAYAの発掘良品コーナーに置いてあるみたいです。
 内容は裁判モノ。主人公の敏腕弁護士(リチャードギア)が、殺人事件を起こしたある青年の弁護を無償でする。しかしこの事件、有罪確定が間違いないほど決定的な証拠が積み上がってる。この圧倒的不利な裁判にどう立ち向かって行くか・・・というのが大まかなストーリーなんだけど、この被告人の青年がとんだくせ者。ある特異な性格を持っているのだが、これにより思わぬ方向へストーリーが展開して行く。
 この作品、なんで僕が好きかというと、ラストがあまりにも衝撃的だからだ。これを最初に観た当初、あまりにも衝撃的で、後味が悪かった。原題は"primal fear"=根源的恐怖。本当に現実に起きるかもしれない根源的な恐怖があるからこそ余計怖く感じた。また、どんでん返し的な展開という意味でも衝撃的だと思う。僕は見事に騙されました。
 あとこの青年を演じているエドワード・ノートンの演技が素晴らしい。異次元に演技がうまいと思う。このオーディションにはディカプリオも参加していたらしいが、ディカプリオに勝ってこの座を射止めた理由も観れば納得できる。この作品を観てから僕はこの人のファンになりました。



"Scent of a Woman" (1992) 評価:5/5
ジャンル:ヒューマンドラマ
キャスト:アル・パチーノ、クリス・オドネル、フィリップ・シーモア・ホフマン

【あらすじ】
気難しく人間嫌いな全盲の退役軍人と、心優しいエリート寄宿学校の苦学生との年齢差を越えた友情を描き出した感動作。A・パチーノの熱演(七度目のノミネートにして遂にアカデミー主演賞受賞)やC・オドネルのさわやかな演技は言うに及ばないが、男同士の奇妙な友情を軽快に見せてくれたM・ブレスト監督が、今度は打って変わってじっくりと人間愛を描き、監督の奥の深さを認識できる点も記憶しておきたい。G・アンウォーとタンゴを踊るシーンは絶品!(allcinema ONLINE)

【感想・批評】
 ゴッドファーザーのアルパチーノ主演の感動作。誰しもが人生の分岐点に立つ事はあるが、そのときにどういう選択をしていけばいいのか、教えてくれる作品になっている。
アルパチーノ演じる退役軍人は口が悪く、four letter wordsを使いまくって、とにかく汚い。しかしその汚い言葉遣いの中にも真に迫る台詞がいくつもちりばめられている。そして苦学生との出会いを通じて二人は変化して行く。
 最後のアルパチーノの演説は涙しました。生きるとは何かを教えてくれる素晴らしい作品だと思います。
Mulholland Drive(2001) 評価:4/5
ジャンル:サスペンス
キャスト:ナオミ・ワッツ、ローラ・エレナ・ハミングなど

【あらすじ】
ある真夜中、マルホランド・ドライブで車の衝突事故が発生。ただ独り助かった黒髪の女は、ハリウッドの街までなんとか辿り着き、留守宅へ忍び込む。すると、そこは有名女優ルースの家だった。そして、直後にやってきたルースの姪ベティに見つかってしまう。ベティは、とっさにリタと名乗ったこの女を叔母の友人と思い込むが、すぐに見知らぬ他人であることを知った。何も思い出せないと打ち明けるリタ。手掛かりは大金と謎の青い鍵が入った彼女のバッグ。ベティは同情と好奇心から、リタの記憶を取り戻す手助けを買って出るのだが…。
(Yahoo!映画より引用)

【感想・批評】
 この映画は実に難解な映画だ。しかし完成度、作り込みが半端ない。凄い映画だ。2回目を見直すと納得するところが多いし、とても奥が深い。伏線が貼りに貼られている。ミステリー、サスペンスが好きな人にはお勧めできる作品だと思う。
 僕は難解な映画だと知ってて、伏線を見逃さず、ラストを当ててやろうと思っていたが、ラスト20分まで全く着地点が予想できなかった。この作品を観る際には人物の台詞、行動だけでなく、周りにあるモノ例えばコップ、バスローブ、灰皿など全てに注目してみてほしい。全てが伏線であり、罠になっている。注意深く映画を見ていると、途中で「ん?」と思うようなシーンがいくつも出てくる。「この場面でこの人がこれを持ってたらおかしいだろー」とか「あれ、さっきこのテーブルにコレがあったよな・・・?」など思うはずである。これは決して撮影ミスなどではない。すべて伏線だ。
 しかしある伏線をみつけ、そこの観点からトリックを暴こうと観ても、そこからまた矛盾していってしまう。
しかしでたらめに伏線を貼っている訳でなく、全て論理的につながる。そのトリックを解決したときの爽快感と言ったら半端ない。
是非おすすめの一本だ。
しかしよほどこういう映画が好きだとか慣れている人でなければ通しで観ても「???」状態になると思う。2回目を観て初めて凄いと分かると思う。そういう意味では観る人を選ぶ作品なので、☆を一つ下げた。
この映画が好きな人には「メメント」や「ユージュアルサスペクツ」などを同時にお勧めしたい。