ゆずの風景

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子育て、旅行、仕事、日々のあれこれ。
ひとりごとの代わりに、ゆるりと書いていきたいと思います。

2020年 結婚
2022年 長女出産
2024年 長男出産

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時計午前2時半頃

助産院に着き、内診とNSTをしてもらいます。

内診をしたところで「赤ちゃん、全然下りてきてないねー」と言われました。

そして、「あれ、赤ちゃんの心拍が早い・・・アセアセ」と。

身体の向きを変えてみたりしながら様子を見ましたが、心拍は高いまま。母体に発熱はなく、赤ちゃんの向きも異常なく、その場では特に理由は見つかりませんでしたが、念のためそのまま提携の産婦人科へ行くことになりました。

 

 

 

時計午前3時半頃

再び夫の車に乗り、産婦人科へ。

助産師さんももちろん別の車でついてきてくれました。

医師に内診、エコーをしてもらいましたが、やはり胎児の心拍が異常に早く、破水はしているものの全く下りてきていないとの事でした。

ここで、先ほど助産院では平熱だった私の熱が上がりはじめました。

母体が細菌感染を起こしている可能性が高いとの事で、出産後の赤ちゃんの医療ケアも考え、この産婦人科ではなくNICUの整った総合病院で出産した方がいいだろう、との判断になりました。

 

産婦人科から県内の病院に受け入れ要請をかけてもらいますが、どこの病院もNICUは満床、深夜の発熱妊婦の受け入れはなかなか難しいようで、受け入れ可能の折り返し電話を待つ時間となりました。

 

破水は続き、5分弱間隔での陣痛に耐えながら産婦人科の待合室で電話を待つ時間は永遠のようにも感じられました。

 

祈ることしかできず、「こんなに破水が続いていて、受け入れ先も見つからず、この子は大丈夫なんだろうか。無事に生まれてきてくれるんだろうか」と絶望的な気持ちになりながら、夜が明け始めだんだん空が白んでいくのを眺めていました。

 

 

この場で助産師さんから、「総合病院では帝王切開になるだろう」と言われましたが、産み方なんてどうでもいい!この子が無事なのであればなんでもいい!と強く思っていました。

 

発熱に続いて咳も出始め、破水と陣痛と熱と咳と、しんどさで心が折れそうになった時、やっと、待ち望んでいた電話が鳴りました。

 

 

時計午前5時半頃

A総合病院から受け入れの連絡があり、救急車が到着しました。

発熱&咳があるため、コロナ対策でストレッチャーの周りをビニールハウスのようなもので囲まれながらの救急搬送となりました。

夫は車でついてきて、助産師さんが救急車に同乗してくれました。

隊員の方はとても親切で、「いま国道沿いのマクドのあたりです」「この先揺れます」などたくさん声をかけてくれましたが、ビニールハウスの中であまり聞き取れず、しんどさもありほとんど反応できませんでした驚き申し訳ない・・・

 

 

時計午前6時頃

A総合病院に到着。

「このまま緊急帝王切開になると思います」と言われ、救急センターで点滴や色々な検査を行いました。

「熱と咳があるからコロナの検査もするね」と検査したところ、なんと陽性雷

ほとんど家から出ず、田んぼ道をお散歩するだけだった臨月妊婦が、まさかの感染…。

コロナと聞いて、最初の正直な感想は「うわー、まじかー」でした。

 

しかしここで事態は再度急展開!

A総合病院から「受け入れ不可」の結論が出てしまいました。

コロナ陽性の妊婦の帝王切開はできない、との事…。

 

ここからまた、受け入れ先を探す地獄の時間が始まります。

 

コロナとわかり、たくさん人がいたベッド周りからは一気に人がいなくなってしまいます。

医療従事者の方の事情もあり、仕方ないことだと理解はしながらも、モニターだけをつけて皆いなくなってしまい、扉の外から時々声をかけられるだけの時間。

破水は続き、2分間隔で陣痛に1人で耐え、胎動もわからなくなり、受け入れ先探しの状況も今何時かも全くわからない時間は不安で辛くて、今思い出しても少し泣きそうになります。不安

 

 

 

次回:再び救急車。からのついに出産!