girandole-近藤林内物語-


原作:「近藤林内物語」林内会

脚本:コバヤシライタ(劇団コバヤシライタ)  

演出:斉藤かおる


観劇が終わり、帰路につく何気につけたカーラジオから聴こえるとしじさんの声は、今日が聖バレンタインデーである事を伝えている。あぁ、帰りに花を買って帰ろう、と思いを巡らせながら、観劇の内容を反芻し、ハンドルを操作する。


劇コバとの出会いは“THUMBS UP!”でした。元紀さんのサインによると、20191222日との事。瀬戸内工進曲にハマり、役者さん達の課外授業にも興味を持ち、自然な流れでした。あの時もそう、音楽の使い方にニヤけたのを記憶している。




今日はどうだろう。開演前の音楽から気になって仕方がなかった。これは愛洲さんだろうか?などと思いながら、観劇に関する注意事項のアナウンスを聞き、いざ本番。ケルト音楽である。やられた。劇中は Robert Fripp サウンドスケープのような、後半は原摩利彦のピアノのような、このチョイスをするヒトと酒を飲みながら音楽について話したいものである。


近藤林内さんについて、何も予習せずに来て、観劇前に軽く原作を読み流してからの本番。林内さんについての一生劇かと思っていたら、まんまと裏切られました。“THUMBS UP!”でも思ったけど、コバヤシライタさんは伊坂幸太郎好きじゃないですかね?KEYアイテムとか、伏線回収とか好物ですよね?


時系列を遡る脚本。役者さんの技量によっては崩壊しかねない。同じシーンを劇中で2度やるのは、役者さん達にはどんな感覚なのだろうか?特に、林内さんと錫さんの無声音による芝居には凄く目を奪われました。


千年の祈りの冒頭で、かおるさんとギャファー奥さんの夫婦シーン。圧倒的なプロとセミプロの技量差による違和感から、ジワジワと交差していく役者さんの仕上がりを思いだしました。


輝世美さんは上手い。間違いない。

そして周りを上手く引き出そうとしている。

そして、すごく幸せそうでもある。

林内さんなのか輝世美さんなのか。


本編のどこを切り取っても完成していた。

コンセプトも、伝えたかったことも。

子供達の girandole も笑い声も。音楽も。美術も。


東温市は凄い。

このクオリティーを普通に持って来る。


そのうち行ってみよう。

惣河内神社の天井を見る為に。東温市。