I still miss them...

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平成28年11月13日父が他界しました
父が最期まで闘い抜いたこと私に遺してくれたもの
いつか色褪せてしまうかもしれない想い出を
できるだけ今の気持ちと共に形に残しておきたいと思います

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10月14日 木曜日
父の再入院が決まりました

父は毎週木曜日に早朝会議がありました

こんな時くらい
と反対しましたが
やはり会社へ行きました

スーツを着て車で出勤した父の後ろ姿

この日のスーツ姿が
私が26年間見続けた父の最後のスーツ姿になりました




父は早朝会議の後もギリギリまで仕事をして
入院時間ギリギリに病院へ到着したそうです

会社の方に車で送ってもらって母と合流するも
既に歩ける状態ではなく車椅子で入院することに


日々悪くなっていく体調
父が一番理解していたのでしょう

今回の入院はしっかり休養する

そう宣言していました


そうは言いつつも病室には
毎日会社の方が来てくださり
あの物件はどうなっただの
設計はどうだの
仕事をしないという選択肢はなかったのです

それでも仕事をしている時の父は
本当に活き活きしていて
癌だなんて思えないほどだったので
私たち家族は何も言えませんでした

自分の仕事に責任と誇りを持っていた父

父は自分の携わった仕事全てを覚えていて
30年以上たった今でもアフターサービスを
忘れずにする人でした

仕事が終わっても人との繋がりは続くからと
人との繋がりを本当に大切にする人でした


この頃には父のお客さんにも
父の容態は伝わり始め
たくさんの方がお見舞いに来てくださいました

父はその度に

必ず元気になってまた仕事行かせてもらいますんで

と笑顔で話していました


それでも
もう長い距離を歩くことはできず
来客の見送りにも病室の扉までが精一杯でした

1ヶ月前の三分の一しか
歩けなくなっていたのです